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100回目の転生で精霊になりました  作者: 束白心吏
第二章 学園1年 春~
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第61話 野外実習直前

 拓哉の黒歴史暴露大会をやったことと、拓哉の寝坊のせいで完全に勇者組はギリギリだった。

 俺? 俺は「転移」で校門に一瞬で行きましたよ? ハギもですよ? だから、問題はない。

 まあ、勇者組には実験中の魔道具を使ったので、遅刻はしなかった。

 おかげでいいデータもとれた。好評だったので完成品をやらんとな。


「おはよー。ハギちゃん」


 教室に入ると、まずハギが話し掛けられる。

 俺は自分の席に座っているだけ。

 勇者組も人気者だ。

 いや、俺にだって話し掛けてくる奴いるぜ? ………たぶん。


 まあ、俺の事はどうでもいいんだ。

 まだ眠いし寝るか。


 俺は先生が来るまでの時間で、ぐっすり眠る事ができた。


■■■■


 俺が目を覚ましたときには、教師が話をしている途中だった。


「――え~後の連絡だが、今日から三日間、お前達には『野外実習』をしてもらう。もちろん、実習なので評価にはいる。手を抜くなよ」


 その後、先生は欠伸をしながら教室を出る。

 ………この先生、やる気なくね? 俺もないけど。



「ねえ、ケイ? 皆移動をし始めてるけど……大丈夫なの? 寝ていて」

「大丈夫。時間ギリギリまで寝てるだけだ。心配せず行け」

「いや、そういう意味じゃなくてね……」


 まあ、言いたいことはわかる。

 つまるところ――俺達は一切実習の準備をしていないのだ。


「で? なんで起こしてくれなかった?」

「? 先生がチョーク投げてもケイが投げ返したりしてたから?」

「……………」


 おおぅ………まさかそんな事をしてたとは………。

 少し自身の無意識に恐怖を感じながら、俺は再び寝る姿勢に入った。

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