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100回目の転生で精霊になりました  作者: 束白心吏
第二章 学園1年 春~
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第55話 朝、家にて

 朝で~す。

 学園めんどくせ~で~す。

 昨夜は悪夢も見たので休んでいい? 駄目ですよね。

 あ~めんどい。


 ちなみに、起床時間は大体いつも通り。

 全然眠くない。

 あ~、面倒だなぁ。

 ………主に勇者達の世話。




 ってな訳で朝食は俺が作った。

 ライアは料理の補佐とレシピの記憶をしてもらっている。

 俺、今一番欲しいものは? って聞かれたら『時間』って即答してやるよ。本当にさ。

 魔法? 使うのが面倒でしょうが。魔力も浪費するし。


「おっはよ~ございま~す」

「……………」


 俺は今関わりたくない人物の一人、佐藤拓哉氏が現れた。

 結構早いのね起床。


「おっ、今日は朝から目玉焼きか? 美味しそうじゃないか」

「…………」


 俺は無言で調理を進める。

 めっちゃどうでもいい情報だが、拓哉は前世の時からお調子者で、とにかく静かな空間にはいない。

 授業中は静かなんだけどな。そんな拓哉だから俺とライアが無言を貫いているのは、耐えられないのだろう。


 体質的に。


「い、いや~、今日は暑くなりそうだね~」

「…………」


 窓から外を見ながら、拓哉は言う。

 俺は無言で調理を進める。

 ………ヤベッ、ちょっと笑いをこらえるの限界近いわ。

 なんか謎のツボにはまるわ。


 勿論普通の日なら俺とライアは話をしながら朝食を作るからな。


「お、おい、ちょ、ちょっと? 話聞いてます? お~い」

「………」


 俺は笑いをこらえながら調理を進める。

 ちなみにライアはもう笑いそうに……あ、少し笑ってますね。


「え、ちょっと? 啓? ライアさん? ……反応くらいしてくれません?」


 少しずつ拓哉の声が小さくなってきた。

 ヤベッ、本当に限界。


「クッ………ククッ」

「あ、おい! 今笑ったよな? なあ? 聞こえていますよねぇ? ちょっと!?」


 俺は少しヤバい。

 これだから、拓哉いじりは止められない。


「ハハ、アハハハハ」

「ねえ!? もう完全に笑ってますよね!? いい加減返事しろや! 特に啓! お前、絶対わかってやってるよね!? って、ライアさんもか!」


 この拓哉いじりは、他の人達が起きるまで続いたとか。


■■■■


「ったくさ~、いい加減にしてくれよな」


 登校中、拓哉はずっとその事しか言っていない。


「あ~、はいはい。わかったから。もうこの話は止めようぜ?」

「いいや! まだ、お前絶対に反省してないだろ! 絶対に止めないからな!」

「ソンナコトナイヨ。キチント反省シテルヨ」

「絶対してねぇよ! その片言を止めろ!」


 拓哉はそう言って朝の事を言い続ける。

 飽きないの? っていうか、女性陣ひいてるぞ。気づこうぜ?


 そんな事にも気づかないほど文句を言いまくっている。

 まあ、俺も無視しているんだけどね。うるさいし。

 ………でもね。


「本当にさ――」

『………』


 ……周りからの視線が痛いです。

この世で最も存在意義の無い後書き


え~、今回は私的にはお気に入りのキャラ、拓哉について少し。読み飛ばしてOKです。


拓哉くんは基本弄られ役です。

執筆当初の設定は『敵』『うざい』等々、近くにいるウザイ敵? 設定だったんです。

それが書いている内に愛着がわき、設定に『前世で啓と関わりのある転生勇者 (いじられ役)』になりました。

いじられ役は無くなりませんでしたね。啓との会話が減るので。

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