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100回目の転生で精霊になりました  作者: 束白心吏
第一章 転生者(精霊)と生活
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第5話 修行とハギの頼み

「私を弟子にして」



 私はあらゆる苦難を乗り越える覚悟をして、そう彼に言った。

 満足気に笑う彼に、少しドキリとしてまって、少しの悔しさが出てきた。

 だから、私も、彼をギャフンと言わせようと、頑張ろうとした。

 ──その地獄を知るまでは。


■■■■


 俺はハギの答えを聞き、俺は少し苦笑しながら頷いた。

 これから数日の間、俺は彼女の師匠になった。


 そして自分で言うのもあれだが、ハギの地獄の日々が始まったのだ。



 数日後


 今日はここ数日の成果として、模擬戦をした。

 明らかに彼女のレベルも上がっており、前より良い動きをするようになった。


「…………………ハアッ、………ハアッ、………疲れた……」

「おい、大丈夫か? ……体力の限界か………まあ、数日前より良くなったな」

「………うる…さい。この……鬼!」


 俺は感心しながら彼女のステータスを『視』る。

 ………実は、勝手に他人のステータスを視る事はいけない事なのだが、師弟関係なんだしいいよね? そもそも悪用しないし出来ないし。


―――――――――――――――――――――――――

名前:ハギ・スカビオサ

種族:吸血鬼(ヴァンパイア)(『森妖精(エルフ)』に偽装中)

Lv18


ステータス

生命力:A+

魔力 :S

力  :C-

知力 :A

敏捷力:C


スキル

『全属性魔法Lv5』『魔力活性Lvー』『魔力操作Lvー』『無詠唱LvMAX』『近接戦闘Lv5』『隠蔽LvMAX』『偽装LvMAX』


固有スキル

『血力変換Lvー』『血魔法Lv3』

ー――――――――――――――――――――――――


 魔法も教えていたが、近接戦闘も教えていた。

 まあ、高度な訓練すぎてステータスの上がり方が異常だが、俺の場合これ以上の成長だ。


―――――――――――――――――――――――――

名前:黒谷 啓(くろや けい)

種族:精霊

Lv100



ステータス

生命力:SSS

魔力 :SSS

力  :SSS

知力 :SSS

敏捷力:SSS


以下省略

―――――――――――――――――――――――――


 俺は寝る間も惜しんでここら辺のモンスターを倒したからな、身体に馴れるために…………と言っても、これは完全に人外だ。元々人じゃないけど。

 ………さすがにここまで上げる気はなかったよ? ………ただ少しだけ狩るのが楽しかっただけで……別に気まぐれでドラゴンを一人 (そもそも俺って一人二人で数えていいんかね?)で討伐なんてしてないし、調子に乗って鉱山に居たゴーレムを狩り尽くしたりなんか全然してない。

 ……ちなみに、SSランクとSSSランクの差はすさましい。

 Sランクを人間の限界とすると、SSランクは怪物、SSSランクは人外………そもそも人とは形容してはいけない何か。くらいの差がある。


 なんか色々やらかしたなぁ………バカな事を反省 (?)していると、ハギが楽しそうに話しかけてきた。


「ねえねえケイ、約束は? ちゃんと守ってくれるんだよね?」


 そう、俺は何か目標があった方が効率がいいと考え、ハギに何かないのか? と質問してみた。

 そこで言われたのが、「ステータスの一つをSランクにしたら、ご褒美にハギの頼みを一つ聞く」だった。

 まあ、それでいいなら と、普通に承諾したが、本当にそれでいいのだろうか。


「ああ、俺に出来る範囲でならな」


 最初に、なんでもは無理。っていっときゃあよかった。

 そう思ったので、俺は今から『出来る範囲で』と、言っておく。

 きっと変なことは頼まれないとは思うが………怖いじゃん?

 おい、臆病者とかいうな。事実は時に人を傷つけるんだ。


「大丈夫。変なことは頼まない」


 俺はその言葉を聞き、大丈夫そうだと判断すると、気を引き締める。


「よし、ドンと来い」


 俺は緊張しながら、言葉をまった。


「ん、それじゃあステータスみせて?」


 俺はその言葉に少し驚きながら、レベルと称号の隠蔽どうしよう、と考えた……が。


「あ、隠蔽・偽装とかはしないでね」


 行動が読まれている。

 クッ、隠す方法は他に無いのか!?


 俺は普段は生産作業でしか使わない脳ミソを対人関係のためにフルに回転させ考えたが、全く出てこない。

 関係も関係だし情報として売りに出したりはしないだろうと――ぶっちゃけもう面倒だし人の考えは解らん! と、開きなおり、俺は考えるのを放棄して、完全なステータスを見せた。

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