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100回目の転生で精霊になりました  作者: 束白心吏
第二章 学園1年 春~
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第40話 プロローグ 入学式当日の朝

二章もよろしくお願いします(たぶん一章より少ない話数)。

 朝、俺はいつも通りの時間に起きた。

 今日の朝の日射しが凄く眩しい。

 俺は眠気と戦いながら寝室からリビングへ重たい足で移動した。



■■■■


「おはようございます(マスター)。今日もいつも通りのお時間に目覚めましたね」


 リビングへ行くと、朝食の準備をしているライアが話掛けてきた。


「おはようライア。ハギはまだ寝ているのか?」

「はい、まだ寝室にいるのかと」


 ライアはそう言うと、朝食の準備に戻った。

 ハギの朝起きる時間は、その日によって違う。

 早い時があれば遅い時もある。

 まあ、今日が楽しみで眠れなかった何て事はない――とは言い切れないな。


 前世の記憶が蘇ってきている今の俺には分かる。

 昔からハギが楽しみな事があると眠れない性質を持っていると。

 まあ、そういう人達は多くいるからな。批判する気はない。

 そんな事を考えていると、リビングのドアが開いた。


「…………おはよー」


 ハギが眠たそうにリビングへ入ってきた。

 歩くのも結構だらだらだし、酔っぱらいのような歩き方をしている。


「おはよう。昨日は良く眠れたか?」

「ん~………、全然……寝れてない………」


 ハギは欠伸をしながら言った。

 ……本当に全然寝れてなさそうだな。


「……大丈夫か? 何だったら『睡眠導入魔法』かけるけど」

「………お願い」


 俺は『時空魔法』を使用してこの『空間』を支配。

 本来のこの魔法の使い方は違う。本来は『空間』を把握するために使う魔法だ。

 自身を中心に魔力を全方位に拡大していき、その魔力で囲った空間を完璧に把握する。正式な名前は『空間制御・把握』。俺のオリジナル魔法。

 この魔法を応用して、少し時間の流れを遅くした。


「朝食になったら起こすから」

「ん………」


 魔法を使った途端、すぐに寝てしまった。

 俺はハギに毛布を掛けておいた。




「ハギ、そろそろ起きろ。遅刻するぞ」


 数分後 (ハギにとっては約2時間)、俺はハギを起こそうとしている。

 だが、


「う~ん、あと5分……」


 なかなか起きない。

 このままでは本当に遅刻する。


「朝ごはん出来たから。早く起きろ。そして『学園』に行く支度をしろ」


 俺は朝食を食べ終わっていた。

 ……こいつが全然起きないから先に食べた。

 そして、今日から俺とハギは、王都の『学園』に通うのだ。

 初日から遅刻はいけない。


「起きないな」

「………駄目そうですね。こうなったら最終手段を使いましょう」


 ちなみに、ライアもハギを起こそうとしているが、なかなか起きない。

 最終手段については俺も了承し、ライアはハギを横抱きに抱き上げ、ハギの部屋に行く。

 さて、俺も着替えるか。


 俺も自分の部屋に置いてある制服に着替えるため自分の部屋へ戻った。

 ちなみに『学園』の制服は藍色を基調としたシンプルな――まあ女性の制服のスカートは黒を基調とした日本の制服っぽいところがあるな。

 機能面でも優れており、基本的に『防護』と『緩和』の魔法が施されている。

 まあ俺はちょこっと改造して『防腐』『防汚』『自動洗浄』『攻撃反射』を付けたんだけど――ハギにやり過ぎって言われた。

 ハギの制服にも施したのにだぜ? それが理由か。



 その後、ハギの部屋から「きゃーーー!」という悲鳴が聞こえたとか聞こえなかったとか。

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