第33話 吸血鬼の隠れ里へ
皆さん思ってますよね。
一章は一体いつ終わるんだ? と。
誠に申し訳ないと思っていますよ?
でも、もう少し? くらい一章あります。
ハギを驚かせた俺は、ハギと一緒に『隠れ里』まで行った。
隠れ里には簡単に行けたが、来た瞬間捕縛されそうになったりした。
――主にハギがな。
俺も一回引っ掛かりそうになったが、無事脱出。
ハギは数回捕縛され、救援を求められた。
ま、まあ、そんな事あっても、こっちは『叡智』使いが2人もいるんだ。
これくらいは楽な物だ――って言いたいけど、油断は禁物だな。うん。
そんなこんなで今現在、
「こっちとら忙しいんだよ。早く『儀式』を始めろ」
「うるせェよコノ野郎! こっちも忙しいんだよ早く帰れ!」
俺と『吸血鬼』の長――ローガは喧嘩をしていた。
理由? 主張の対立じゃね? 永遠に平行線な主張のさ…………。
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数時間後、俺は面倒になってきたので、『切り札』を使う事にした。
………その前に。おい、誰かどんだけ長い時間口喧嘩してんだよとか思ったろ。
平行線な話し合いを舐めんじゃねぇぞ! こちらは齢が7000歳は超えてる老害だぞ! 喋る相手がいる事は良いことなんだぞ!………まあ外見は若いけど。外見は。
吸血鬼の長であるローガも外見は20代半ばの青年だぜ? 実年齢157歳のさ。
もうこの世界で年齢なんか気にしてちゃつまらないだけだよ。
「なぁ、ローガさんよぉ」
「………何だよ」
「『反逆の勇者』って知っているかい?」
「!? ……さ、さあな、何の事だかわからんな」
明らかにローガは動揺していた。
ってか、俺の喋り方完全に悪役じゃね? 盗賊系の。
まあ変えるきないけど。
俺の『切り札』と言うのは、もはや恥ずかしい過去の人間の話。
人族の言い方では『反逆の勇者』。
この人物の話であった。
「いや、この『村』では『救世の勇者』と言った方が分かりやすいか………さて、それじゃあ『昔話』でもしようか」
俺はまだ動揺しているローガに、『昔話』をする事にした。
誠に申し訳ございません。
書いていたら楽しくなってしまいましてね?
でも、一章も本当にもう少しで終わりますので!
終われば学園編です。