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100回目の転生で精霊になりました  作者: 束白心吏
第一章 転生者(精霊)と生活
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第3話 戦闘という名の奇襲と盗賊討伐

 薄暗い洞窟の中は一本道になっており、迷うことなく彼らを追うことが出来た。

 俺は自身の精霊としての能力『身体変化』を使い、俺自身の身体を超小型して、彼らの後を追う。

 一寸法師ってこんな視点なんだなって知った。

 全てが大きく見える。


 ちなみに俺の現在の身体は魔力でできているので、姿形を簡単に変えられる。

 てか実体ないから幽霊じゃん。あ、『精霊』って『霊』ついてるな………あれ? 俺幽霊なら普通は見えないんじゃね? まあいっか。

 洞窟の奥には分かれ道があるらしく、右から倉庫、ボスの間、その他の盗賊達の寝室となっており、倉庫では近くの村の者と考えられる人達が、檻に入っていた。


 全く、酷い奴等だ。洞窟内って結構寒いんだぜ? ここ風通しいいしさぁ………それなのに薄い服一枚だと?

 ──よし、ちょっくら盗賊共(クズ)を倒しますか。

 俺は討伐を決意し、まずは『ボスの間』へ向かった。


 ………ちなみに、この『ボスの間』とかの名前は俺がそうに呼んでいるだけで、本当の名前は知らん。


■■■■■


 『ボスの間』は意外と広かった。

 しかし、金銀財宝が散らばっており、綺麗な部屋とは言えない。

 ちなみにボスは気持ち良さそうに眠っている。

 まさか自分が今から戦闘不能(したい)になるとは思ってもいないだろう。

 いや、もしかしたら「ココはバレない」とでも思っているのか。


 俺はボスと呼ばれている男のステータスを『視』てみた。



────────────────────

名前:レント

Lv52

種族:人間(ヒューマン)


ステータス

生命力:B

魔力 :E-

力  :A

知力 :E-

敏感力:B


スキル

近接武器適性:(アックス)Lv5

狂人化Lv3

────────────────────


 フム……まあ、この身体 (?)での初戦闘 (?)の相手にはなるか。

 レベルに差があるのに、あっちの方がレベル上なのに………俺のほうがステータス高い…………これが転生特典だってさ。

 こっそりと近づき………そもそも幽霊だからこっそりも何もなくね?

 それはさておき敵は寝ている。だったらチャンスだな。

 俺は用意していた石の鋭利なナイフで首もとを切る。

 一応【錬成魔法】と【付与魔法】で切れ味の底上げをした物だから確実………とまではいかなくても、何個か刺せば確実に仕留める事ができただろう。

 まあそれがなくても複数個複数回刺しますがね? だって怖いし。


 最後に首を斬って………よし。ボス討伐 (?)も終わった。

 …………つかすげぇな、このナイフ。普通に切れたよ。

 それとも『叡智』スキルのおかげか? なんかいつもより簡単に魔法使えたし、精度というか、効率? が上がってるような………?

 まあ、ボスは片付けられた。

 検証は後だ後。村人? 達を助けんといけんよな。

 まあ後は雑魚だけなので『精霊眼』を使い、盗賊の寝室に向けて闇属性の魔法『ベノムサークル』を使う。

 ………使った俺が言うのもあれだけど、やっぱ闇属性はえげつないわー。

 数分後、地味にえげつない魔法で賊を討伐(ころ)した俺は、倉庫で捕まっている者 (薬で眠らされいるらしい)達をアジトの外に出し、『結界』を作ってそいつ等の安全を確認した後、少し財宝をあさっていた。

 今は特に、武器が欲しい。

 実は作戦 (?)当初『魔力変換』を使って武器を作ろうとしたのだが『使用出来ません』とか言われた。

 それもその声が脳内を響くからうるさかった。

 それに俺が作った石のナイフも耐久力がないので、武器を見つけられないのなら、どっさりと作らなければいけない。

 ……だがしかし、これといって良いものがない。


「(…石のナイフを量産か)」


 沢山作れば魔力を使わない遠距離武器になる。

 俺は、彼らが目覚めるまでの暇潰しを始めた。

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