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100回目の転生で精霊になりました  作者: 束白心吏
第四章 精霊達の青春………?
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第292話 第三学年一学期7 拓哉視点

「そ、そこまで! 勝者、ハギ・スカビオサ!」


 ハギさんがもう一発殴る前に、審判が判定を下した。


「……」


 ハギさんは拳を下ろすと、すぐに相手から離れた。


「……すごかったな」

「うん……」

「……」


 横で見ていた日由は生返事を返し、露は無言。見てみれば顔を真っ青にしていた。

 しかし……相手は阿呆か。魔術大会で剣を使って勝ってたの忘れたのかね? いや、魔剣を使うくらいだし勝算はあったのか?


「ではスカビオサさん。契約に則り敗者に命令を」

「『以後、私の目の前に現れないで』」


 思考に耽っている間に、事前に決められていた命令権が行使された。まあ……怒り心頭だったし、やり過ぎ感は否めないけどハギさんらしい命令かなって思う。

 ただハギや啓が言うには二人にかけられた魔法は『約束の絶対順守を強制する魔法』とのことだから、彼は最悪学園退学、良くて所属クラス移動か? とにかく大変だろうな。


「あ、ハギが戻ってくるよ」

「らしいな。じゃあ俺達もそろそろ上行って、依頼受注してこようぜ」

「だね──って、露?」

「……」

「露ー?」

「──えっ、どうしたの日由ちゃん」

「ボーっとしてたから。そろそろ行くよ」

「あ、ああ。ごめん」


 どこか体調が悪いのか……? 心配だが、本人が大丈夫と言っているので深くは追及しないことにした。しかしそれでも、ハギさんの戦闘を見てからずっと何かを考えこんでいる様子だし、少しばかし気にはなる。

 ま、言わぬなら触れぬ。それでなくても厄介事が降りかかる星の下に生まれた自覚はあるんだ。わざわざ自ら首を突っ込むことはないだろ。まあ相談されたら全力で解決方法を模索するが。

 そんなことを考えながらギルドの一階、受付横の掲示板に張られている依頼を眺めていると、俺達の名前を呼ぶ声がした。


「あれ、どうしたのハギちゃん」

「ヒヨリちゃん。実はなんだけど、傭兵ギルドのペアが決まらなくて……」


 ああ、そう言えば傭兵ギルドの場合はペアを組んで~みたいなこと言ってたな。ハギさんとさっきの貴族坊のお陰で俺達のクラスで知らない奴はほぼいない。


「日由、行ってみたらどうだ?」

「あー、行っていい? 拓哉、寂しくならない?」

「俺!? そこは露だろ」

「露は適応力高いから」

「へー」


 知らんかった。なお露はまた何かを考えているようだが……。


「俺は構わないっつーか俺から提案してるし」

「それもそっか。で、露ー?」

「へ? どうしたの日由ちゃん」

「どうしたのじゃなくって、私はハギさんと傭兵していいかな?」

「良いと思うよ?」


 案外あっさりだな。

 そんなこともあり日由とは別れて、俺と露は二人で行動することとなった。


「一応今日からだけど、今日は依頼の吟味と装備やアイテムの補給に使うか……」

「……」

「でもサーシャと討伐数と依頼達成数で競ってるからなぁ」


 取り敢えずゴブリン討伐やってみようかな……嫌な記憶がよみがえったからやめよ。この人里に下りて来た魔物の討伐依頼を受けるか。なおこの『魔物討伐依頼』という依頼は魔物の名前は指定しない依頼で、この時期限定らしい。奥様やJKが好きそうだな。冗談はさておき。


「おーい」

「……」

「五十嵐露さーん?」

「はい! え、あれ? 拓哉さん?」


 余程没頭していたのか、フルネームを呼ばれた露は勢いよく返事をした。


「考えるのも重要だが、アイテム揃えに行くぞー」

「は、はい! え、討伐は行かないんですか?」

「それは明日からな」

「……サーシャさんに負けないといいですね」

「い、いや……負けないし?」


 ちょっと不安だけどな!

 自分でも何書いてるのか正直わからない件。

 そして昨日カクヨムに投稿した作品のジャンルを間違えたのが異常に悔しい。修正したけど!

 やっぱ二度見三度見は大事ですねー(猛省中)。嗚呼、タイムリープしたい。

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