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100回目の転生で精霊になりました  作者: 束白心吏
第四章 精霊達の青春………?
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第285話 第二学年春期休暇

 ──眠い。窓から入る暖かい朝陽がまだまだ寝ていろと命ずるかのような感覚を覚えて、俺は己の欲望のままに惰眠を貪る。

 あー、素晴らしい。学校というしがらみから解放されたお陰か、はたまた春の気候のせいかは定かでないが、とても開放感がある……体は痛いが。

 痛みを意識したら急に眠気が引いてきた。少し残念だが、起きるか。



「おはよう」

「おはようございます。マスター」


 カラカラと、木製タイヤの車椅子を動かして応接間に赴く。時刻は昼に……近くもない。朝8時。普段より少し遅い、寝坊程度の時間だった。

 それ故か、ライアは速やかに朝食を準備し始めた。


「ハギはもう起きてるのか?」

「寝てますよ。起こしてきますか?」

「休みなんだ。寝かせてやろう」

「そう甘やかして、ハギの生活習慣が乱れないといいですけど……」


 そうは……なるかもな。まあ一日くらいなら大目に見てもいいだろ。ハギとて学生として頑張っているわけだし――なんかここ数日同じような会話をしてる気がする。まあどうなっても自業自得か。

 スープとパンの軽めの朝食を終え、俺はライアに断りを入れて外に出る。あー、やっぱ日差しが暖かい。

 この世界には地球で言うところのスギ花粉もない為か、春がとても過ごしやすい。まあ、今の体なら日本の春でも十分に楽しめそうだけど……自由に動かせれば。


「春はあけぼの……の時間過ぎてるな。春眠の方が時間的には近いか」

「暁を覚えずってか?」

「少し過ぎたけどな……おはよう拓哉」

「おう。休みなのに早いな」


 お前もな……てか俺、ずっと休みだが。以降ニートなんだが。皮肉か?

 いつの間にか来ていたらしい拓哉は俺の隣に寝転ぶ……寝る気かよ。


「年取ると夜明けと共に目が覚めるんだよ」

「あー、睡眠時間が短くなるってやつか」

「いんや? 普通に9時間寝たぞ」

「めっちゃ健康的だなオイ」


 ライアに止められてるから、何もやることがないんだよなぁ……。


「ちなみにハギはまだ寝てるらしい」

「今日もか……春休みに入ってから、朝起きてるの見てないな」

「もともと夜行性の種族だしなぁ……ハギ自身も夜系の質みたいだし。まあ昼飯前には起こす」

「生活習慣乱れてるな」

「まあ大目に見ようぜ」

「お前がそれでいいなら俺は何も言わん」


 何故俺に焦点が? ……まあいいか。

 俺達はそれ以降は無言で、日光浴をする。

 途中、五十嵐と園部が遊びにきたのだが……。


「……やってることがオジサン」

「「オジサンなんだよ。俺達」」


 なお拓哉曰く、肉体年齢は戻ったが精神年齢はオジサン、らしい。秀同。

 KAC2022にめちゃくちゃ作品投稿しまくってて他にリソースが割けない事態。マルチタスクとか私には無理ですわ。

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