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100回目の転生で精霊になりました  作者: 束白心吏
第四章 精霊達の青春………?
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第279話 第二学年三学期17

「──惚気か?」


 ホワイトデーの翌日。昨日はどうだった? と登校中からニヤニヤ顔で話しかけてきた拓哉に、教室に入ってから昨晩の話をした結果、呆れたような表情と共にそんな感想を貰った。


「まあ否定はしない」

「否定しろ」

「ハギが可愛いの事実だからな。自然と惚気っちまうの」

「今も自然と惚気たな」

「無意識って怖いな」

「お前だけだ……と言いたいけどお前以外にもいそうだな。そういう奴」


 そう言って拓哉は視線を横にそらした。


「──ほら、まただよどれだけ私を悶え殺せば気が済むのさ。そりゃあ私としては褒められて嬉しいよ? けど他の人に知られるのは嫌だしケイの素的なところは私だけが知っていればいいわけであって──」

「俺より重症だろ」


 俺の席の横では、ハギが学者先生のようにペラペラと話していた。弟子は師匠に似るというが本当、変なところが似てくるなぁ。

 なお聞いている五十嵐と園部はどこか引いているように見受けられた。まああんだけ饒舌に喋っていれば当然なのかもしれないが。


「否定できぬ」


 拓哉がゆっくりと頷いて言う。

 一連のやり取りを聞きながら話していたのか、ハギは饒舌に話していた口を止めてこちらに睨むような視線を向けて来た。


「……いや、もとはと言えばケイの唐突なデレがいけない訳であって私は悪くないわけだと思うんだ」


 唐突なデレって単語がハギの口から出たことに驚きだわ。


「その考えでいけば『可愛い』と思わせる言動をする方が──」

「自然と惚気んなって!」


 惚気ちゃない……とは思うぞ? 拓哉に言われて先程までの会話を思い出すが、惚気るといえるような場面はないと思う。


「……天然が入ってるのは知ってるけどそこまで酷かったっけ?」

「天然だってよく言われてたからそうなのだとは自覚はあるけど何が天然なのか把握してるわけじゃないんだよ」

「タチ悪……」


 引くなよ……しかしハギも耳を真っ赤にしてるくらいだ。惚気たのだろう。


「オッケー分かった。他人にそういったことは言わん」

「あと他人のいるところでも言うな」

「二人きりだと襲いそうになるから……」

「言うなってか?」


 聞き返すと三名から同時に頷かれた。別にいいが……んー、それはそれで悲しいな。


「……私としてはご馳走様って感じなんだけど」

「露も好き者よねぇ。もしかしてムッツリさん?」

「そ、そういうのじゃないよ!?」

「過度な反応は自爆と同義……」

「拓哉さんまで!? そ、そんなのじゃないですから! ただただ美男美女のイチャイチャ御馳走様ってだけですから!」

「「……」」


 どう反応すりゃいいんだ。てかそんな人目も気にせずイチャついてたか? と思ってハギに視線を向けるが、あちらも覚えがないようで肩をすくめた。


「……それも広義の意味ではイチャイチャに」

「アイコンタクトってイチャイチャだったのか……」


 てか広義の意味でイチャイチャってなんだ──と聞く前に始業のチャイムが鳴り、自然と解散していった。


「……広義の意味でイチャイチャって何?」

「知らん」


 言った拓哉(ヤツ)に聞け。

 私は一体何を書いてるんだろう、とは思ったけどホワイトデーのエピローグと自らを納得させました (絶賛迷走中)。遅れてすいません。

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