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100回目の転生で精霊になりました  作者: 束白心吏
第四章 精霊達の青春………?
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第227話 第二学年夏期休暇2

「そういえば、その『龍狩り』の時、ケイはどうに戦うの?」


 夏休みが始まって五日ほどたった猛暑の日のこと。

 学生の敵である宿題をハギと共に大半終わらせた俺は、図々しくも膝上に座るハギからそう聞かれた。別に深い意味のある質問ではないのだろう。俺だってハギの立場なら不思議に思うはずだからな。


「んー、俺は剣だな。まあ基本的に龍は交渉前提だから、前哨戦のワイバーン退治でしか戦わないが………」


 それがどうかしたか? そう聞くと、ハギが背中を俺の身体に預けてきて言う。


「いやさ、今のケイは魔法を使えないし、どうするのかなーって」


 そういえば斬撃飛ばしてたよね。と納得された。いやまあ………飛ばすけどな? けどそれが主体の戦闘は剣の消耗が激しいからやらんぞ?


「スキルと魔力が封印されただけで、身体能力は元の、転生後の状態のまんまだ。斬撃を飛ばすこともあるし精霊も使えるから手数は多いが………面倒だし、基本は近付いて叩くに決まってるだろ?」

「どこの常識さ」


 ハギは呆れた様子で呟く。どこの常識でもないため、俺は肩を竦めてみせた。

 そもそも『龍』は物理的な攻撃も魔法を用いた攻撃にも強い。長くを生きていれば尚更、弱点らしい弱点もなくなる。それが『龍』という種の特徴であるから、正直に言うと──


「まあやっぱ拳じゃね? 殺しても問題ないし、てか逆鱗を壊すなら無駄に頑丈な拳が一番コスパいいし」

「考え方が脳筋寄りになってるし理由が酷い」

「さすがに失礼じゃね?」


 主に脳筋に。いや、俺の言葉も失礼か。

 しかし剣よりかは拳のが頑丈だし使えるのは事実である。思考が脳筋寄りってのもあながち間違ってないかもしれない。


「あと荷物が減るな。今は簡単に重たい物を持ち運びできないし、魔法の鞄はそもそも使えないしで少しでも荷物は減らしたいからな」

「あー、あれ持ち主の魔力に反応するんだったね」


 私あれで初めて知ったんだよね。とハギは暖気に笑う。防犯のために付与してた『所持者の魔力に反応して鍵が開く機能』が逆にこうした事態を引き起こすこともあるのな。俺も笑うことしかできんがこれは改善点だな。

 まあ、頑張れば引き出せるけどな? 精霊を使った強引な技だしやりすぎれば魔法の鞄が壊れる方法だから採用は出来ないが。


「こういう付与の着いた鞄は見かけないが、知ってるに越したことはないぞ。というかこの付与、魔法陣が複雑だから扉とかにされてるから学校とか後で見てみ?」

「夏休み終わったらねー」


 ハギはそう言って冷えた麦茶を飲む。んー、暑いのに何故コイツは膝の上にいるんだろな? 不思議で仕方ない。


「で、ケイは『龍狩り』でどうに戦うの?」

「拳」

「参考にならないー」

「ほいほい。じゃあ勉強再開なー」

「むー………もう勉強やだ」


 息抜きもそこそこに、俺達は机に開きっぱなしにされている課題に再び向かい合う。大半が終わったが、終わっていないものは面倒なものばかりだ。この調子なら出発には間に合うが………最終日までに終わっていればいいか。

 くっっっそ眠いです (挨拶)。

 最近○グホラ三期が始まったじゃないですか。OPの格好いいアレ。


 視てたら時間が消滅してました (笑)。

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