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100回目の転生で精霊になりました  作者: 束白心吏
第一章 転生者(精霊)と生活
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第23話 もう一つの精霊の住居

「うわー。ここら辺は久しぶりに来たけど、一切変わらんなぁ」


 少し年寄り感のある言葉を言う俺――『黒谷(くろや) (けい)』は、説明会が終わった後、ハギと別行動で魔界と人間界の間? 国境? 的な場所にいる。

 理由は一つ、この近くにある俺の元住居――もとい、俺が残酷な事をするときに使っていた実験室を回収し、我が家に持ち帰るためだ。


 ん? 普通実験室を持ち帰る事なんてできない? ………んな訳ないでしょう。簡単だぜ? 誰でも出来る。

 まず、魔法で実験室――家を丸ごと異空間に放り込みます。

 その後『転移魔法』を使い、家に転移する。

 これだけですよ。


 まあ、普通はもっと時間をかけて引っ越しするんだが、時間がないし、これ以外にもやらなきゃいけない事がありますしね? とっとと終わらせようと思ってやっただけですよ。


 このやり方を後でハギに言ったら「……おかしい…おかしいよ。その引っ越しのしかた」とか言われました。

 いやね………分かってましたよ? おかしい引っ越しの方法だって事はね。

 だけどね、その変人を見る目でこっち見るの止めていただけませんか!? これ結構楽な引っ越し作業なんだもん。

 ……………心に地味なダメージが………。


 まあ何はともあれ、引っ越しを完了させた俺は、次の『やらなければいけない事』を行う為に、家の中に入った。


■■■■


 その頃、ハギとライアは魔法の勉強をしていた。

 ………主に、先生役はライアだったが……。

 勉強している主な理由は、啓の魔法の使い方をみて変な使い方を覚えないようにするためだが、ハギも『あの使い方はない。……っていうか、私からしてもおかしいからね!? あの使い方!?』と、言っているので、大丈夫だと思うが……。

 ……転生者だし。


 まあ、ハギが『一応、予習で』と、一人で魔法について勉強していたので、ライアが勉強を見ているだけだ。そして、ハギの解ってないところを説明しているだけなので、本当に『先生』をしているようにハギにはみえる。

 そもそも、屋敷で先生的な立場だったライアは結構楽しんでいたようだが…。

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