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100回目の転生で精霊になりました  作者: 束白心吏
第四章 精霊達の青春………?
229/318

第226話 第二学年夏期休暇 【ハギ視点】

「今年の夏休みは『龍狩り』を行う」


 そうケイが言ったのは、魔術大会も一学期分は終わり残りは二学期分──個人戦の準決勝と決勝を残すのみとなった、学校も期末考査を終えた夏休みの初日と真っ昼間。

 平日と変わらない時間に起きた私が居間に設置されている人を駄目に出来るソファーを一人で使っている時に、とても真剣な表情でそう言ったものだから、とても印象深い。というか脳裏で何度も再生させるんだけど。


「………え? 今から行くの?」

「んな気楽に行けるわけねぇだろ?」


 こいつは何言ってるんだ? みたいな目で見られたけど、私も一応『転生者』だし、前世でケイが『竜の肉ってのは中々に美味いものでな。肉が苦手って奴でもそこそこは食える物なんだが──ああ、食いたくなってきた。ちょっと狩ってくる』と魔法を使って数分で死んだワイバーンを持ってきて、それで調理したのも知っているのだ。故にケイならやりかねないなーと思ったけど、今は出来ないのか。


「でもどうして? ドラゴンなら飼ってるよね?」

「あれは『龍』じゃなくて『竜』な。まだ若いから駄目なんだよ」

「?」


 とりあえず食べる目的じゃないのはわかったけれど、じゃあ本当にどうしてなんだろう。そう言えばいつか、ケイとライアお姉ちゃんが『龍狩り』と言っていたような記憶もあるけど………?


「まあ今からじゃないがな。とりあえず来月の頭から半月くらい山は『龍狩り』だからそのつもりで宿題は進めとけよ?」

「ちなみに勉強を見てくれたりは………」

「する。俺の我が儘に付き合わせるんだ。それくらいしないとな?」


 んー、優しい。けど引っ掛かる。

 けれどもケイとの勉強の約束は取り付けられて何だか気分がいいので、私は自室から夏休みの(とも)を持ってきて机に広げる。


「敵は数学問題にありー!」

「うるせぇ公式覚えてろ」

「はーい………あ、ここわからないんだけど」

「どれどれ」


 私がわからないところを教えて貰おうと声を掛けると、ケイが横にきて問題集を覗き込む。

 うわ、よれよれのジャージなのにすごくいい匂い。


「──おい話を聞け。そしてよれよれのジャージとか言うな。事実は時に人を傷つけるんだぞ」

「そういうこと普通に言うところ。何かケイって清々しいよね」


 私がそう言って茶化すと、ケイは無言で手刀で私の頭を叩き、もう一度問題の説明をしてくれる。

 今度はしっかりとケイの言葉を聞きながら、私は何だかんだで落ち着いて、しっかりと勉学に励むのだった。

 間に合わんかった……けど投稿!

 遅れてすいません。地元の地名や小字 (地区名みたいなモノ)の由来を聞いてまとめていたら時間が彼方へ飛んでおりました。

 とりま開き直って更新。上の文章を書かなければ間に合ったのではないか? ないですないです。だって書ききったの零時ぴったでしたからね。シンデレラの魔法が解けるのと同時。まあ学生にとっちゃ休日の魔法が解ける時間なのですがついでに雪も溶けてくれ。

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