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100回目の転生で精霊になりました  作者: 束白心吏
第四章 精霊達の青春………?
223/318

第220話 第二学年一学期 魔術大会17

「『神雷』」

「『王の城塞』」


 生徒会コンビは、天候を、地形をも操り、フィールドを変えていく。


「ほー、こりゃすげ」

「興味なさそ」


 興味ねぇもん。前世──約100年前くらいか? それくらいの時期なら、こんくらいの魔法、普通に使われてたからなぁ………。

 それに──


「魔道具使ってこれだからな……ルールは知らんけど、まあ残念だよな」

「え、魔道具使ってるの?」


 ハギは気づかなかったのか………まあ流石に気付き難いっちゃ気付き難いし仕方ないか。

 しかしハギはじっと目を凝らし「あ、イヤリングが魔道具?」と聞いてくる。


「正解。さて、まずは雷を受け流すぞ」

「はーい」


 俺は五芒星を描き、ハギは片手剣の刀身を闇色に染め避雷針代わりにして、放たれる雷を対処する。

 うーん。もう少し練れば悪くないが………。


「まず魔力増やす所からだなぁ」

「とりあえずあの城塞壊しませんかね?」

「だなぁ………っ」


 俺は力を籠めて剣を横に薙ぐ。


「あ………」

「まあ、こうなるよなぁ………」


 パキリと嫌な音をたてたと思った次の瞬間には、剣はバラバラに砕け散った。あんな使い方すりゃあ当然っちゃ当然だな。しかし城塞擬きは壊せたんだ。後は拳でも使って──っと。


「やべ。奉納剣舞が出来なくなった」

「えぇ……あ、剣なら私もタクヤさんみたいに再構成? させてみたい」


 唖然とする生徒会を尻目に、ハギはそんなことを言う。台詞が戦闘中のそれじゃないのだが………まあ俺にデメリットは皆無だし? 成功すれば御の字くらいの心意気でやらせてみようと思う。


「ほれ、まずその欠片全てに『錬成』かけろ」

「はーい………あ、無理ですね。はい」


 そりゃ残念。まあ一本くらいなら壊しても大目に見てくれるだろ。それほど頑丈じゃなかったし。

 しかしそれでも、だ。俺の手札、本格的にナッシング。生徒会の方も城塞擬きを造りなおしたし………そろそろ解禁かねぇ。


「じゃ、こっから俺は拳メインな。消し飛ばないくらいには気を付けるわ」

「はーい………って流せない言葉が聞こえたんだけど!?」


 はて? 何の事やら? 俺は降ってくる雷を回避しながら思考を巡らす。

 ………おかしい部分、あったか?


「あー、わかってないね。非常識はこれだから嫌だね」

「おいハギ。お前はそんな言葉を吐くような子じゃあなかったろ」

「これは弟子からの愛のムチなのです!」

「知って無いのか?」

「無知じゃくて鞭ですー」


 うん知ってた。まあ口には出さないが。

 とりあえずハギが言いたいことは何となくわかるんだよ。ただ本当に消し飛ぶからなぁ………あ、二○の極みとかやってみるか。まああれも魔法頼みでやっと出来る程度のモノなんだけど………。


「………しゃーない。使うか、精霊を」


 そう口にした時、何故かハギが笑ったような気がした。

 復讐系作品で全ての復讐を終えた主人公が悪堕ちor虚無に陥る作品って無いですかね。寓話みたいな感じがしますが面白そうだなーと構成を練ってたりするのですが………やっぱ自分で書いたほうが良いですよね。

 決着は次回に持ち越しです。たぶん次回で終わりますが、ハギ達の動き方次第ですね………後でこの回は改稿するかもです。

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