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100回目の転生で精霊になりました  作者: 束白心吏
第四章 精霊達の青春………?
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第215話 第二学年一学期 魔術大会12

『準々決勝三回戦目! まずは舞のように麗しく戦う二年首席のクロヤ選手と、迫力ある大魔法で止めをさすスカビオサ選手の二年ペア!』


 準々決勝──なんて聞こえはいいが、要は二回戦目。盛大な歓声に迎えられたはいいが………平民って悲しいよな。貴族生徒の中には睨むような輩もいる。

 少し憂鬱としながらも、俺達はフィールドに出る。


『対するは今大会ダークホース! 謎の魔法で相手を圧倒するトドロキ選手と、フードに身を包む謎多きサリン選手の新入生ペア!』


 またもどっと歓声があがる。

 ………にしても、『トドロキ』か。

 獣人には漢字を使う少数部族もいるのだが………何かが引っ掛かる。漠然とした違和感だ。どう言えばいいのかもわからない違和感なのだが………。


「よろしくおねがいします。先輩」


 ──どうやら、敵の類いではなさそうだ。




「ようい──始め!」


 審判の合図と共に、トドロキは地を蹴り距離を詰める。狙いは──ハギ。

 威勢はいいし躊躇いの欠片もない良い一撃だ。

 ただ、まあ………。


「実直すぎる、な」


 俺は脇目も振らずにトドロキの持つ剣だけを弾く。甲高い金属音を立てて、トドロキの剣は空高くへ飛んでいく。

 んー、やっぱ軽いな。模擬剣って。あと握りが浅いな。どっかの流派でそういうのがあるんかね。

 トドロキ少年が驚いている隙に、ハギは初級魔法の衝撃波でトドロキを飛ばす。大体もといた位置くらいまでは飛んだ。剣は──おー、落ちてきてる落ちてきてる。


「とりあえず剣回収に来たら袋叩きにでもするか」

「だねー」


 俺達の近くに落ちた剣を見て『軽く弾幕張ろうぜー』ということになり、ハギは初級魔法一斉掃射を始める。俺は先を鋭くした魔力弾でサポートする。

 フードの魔法使いが障壁を張って対処しているが………無駄が多いな。こりゃあ大人げないが、このまま勝てるぞ………。

 ハギもそれを察したのか『うわぁ長期戦とか面倒だなぁ』といった様子。とりあえず歓声はあがってるからいいか。


「うおりゃあああああああああ!」


 ──などと思っていた矢先、魔法障壁の崩壊と共にトドロキ少年は魔法弾の中を駆ける。

 これにはハギも驚き桃の木山椒の木。集中が途切れ魔法掃射が止まってしまう。俺も驚きはしたものの、残念なことにスキルの恩恵で集中力は途切れませんでしたと。ちびちび魔力弾を撃ってるよ。

 つーかスキルって『恩恵』じゃなくね? 『ほさ』だろどう考えても。世間一般では『祝』だが、俺にとっちゃ『呪』以外の何でもねぇし。

 それにしてもトドロキ少年、反射神経が人外ってるな。俺の魔力弾を1/4の確率で避けてらぁ。フードの魔法使い………リンだっけ? にも魔力弾を放っていたのだが障壁を張り直してしまった。

 あとやっぱ威勢もいいなトドロキ少年。見ていると暑くなる………それは真夏だからか。

 魔力弾でも衰えぬ勢いに、俺は魔法での迎撃を断念。

 息を一つ吐き、軽く地を蹴り回る。


「──奉納武舞『夏燕(なつつばめ)』」


 その言葉と共に、俺の体は引っ張られるようにトドロキ少年に接近する。剣を取り安堵しているトドロキ少年の隙をついた一撃。


「──トドロキ!」


 フードの魔法使いが声をあげても遅い。彼の腹部に模擬剣が当たった。

 魔女っ娘には先の折れた黒い三角帽子かセオリーだと私は思うんです。唐突ですがハロウィンやりたいからめっちゃ執筆がんばってます。

 ちなみにハロウィンまでが長いです。魔術大会やって夏休みやって………二学期にもいろいろあってからじゃないとハロウィンはやってこないのです。長いです。道のり。

 てなわけで私が予想するにこの作品でハロウィン回が来るのは来年の更新で! それも一月にくるんじゃないかと予想します。それより早くなったら私がめちゃくちゃ頑張ったことになる。さあ頑張れ私

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