表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100回目の転生で精霊になりました  作者: 束白心吏
第四章 精霊達の青春………?
200/318

第197話 第二学年一学期

 花粉の季節も収まり始めた四月の後半。

 無事に進級して、新たな学年に少しだけ慣れ始めた頃のある日の放課後。俺とハギは担任であるマツバ教諭に職員室に呼び出された。


「もうお前達だけだぞ。部活入ってないの」


 職員室に呼ばれて一言目。それは俺たちに強い衝撃を与えるに足る言葉だった。


「え? 拓哉達は?」

「入ってるぞ」


 な、何だと………。


「そ、そんな………拓哉が部活に入ってるだと!?」

「失礼すぎないか? ちなみに去年から入ってたぞ」

「何部ですか?」

「魔法工学部だ」


 へぇ。魔法工学部ね………。

 それにしても部活ねぇ………部活?


「そもそも俺、どんな部活があるか知らないんですけど」

「………は?」

「あ、私もです」

「………よし、部活見学行ってこい」


 強制的に回れ右させられ、俺たちは職員室からでる。ちなみに繰り上がりで俺たちのクラスを持つマツバ教諭だが、最近胃薬が手放せないとHRで愚痴っていた………当て付けか?


「………なあ、部室とかってどこにあるんだ?」

「さぁ?」


 とりあえず、気ままに校内をぶらつくことにした。


■■■■


「──てな訳で拓哉。部活ってどこでやってるの?」

「そっからなの!?」


 おうとも。俺とハギは揃って、たまたま見つけて拉致った拓哉の言葉に頷く。

 少し引きながらも、拓哉はどこか納得した表情を浮かべる。


「そういや、部活見学で啓達の姿見てないような………」

「うん。そもそもそんなのあったの初めて知ったんだけど」

「私も………」

「──」


 唖然とされた。いやわかってたけどもさ………。


「まあらしいっちゃあらしいけどね? ちなみに部活見学は一週間ほどやってたんだけど」

「………」

「………ホントに?」

「いやそれ俺の台詞じゃないですかねぇ!?」


 唖然とする俺と何とか言葉を紡いだハギに、見事なツッコミが入る。しかし、知らないものは知らないんだよな。


「いやホントに知らない。俺は初めてしった」

「あー、私は知ってたけどサボりました………」

「ハギお前………いつからグレたんだ」


 俺はそんな育て方をした覚えありません! まあ育ててないけど。道徳方面。

 しかし誰に似たのやら………拓哉の視線が痛い。


「そういや啓………高校時代に阿呆な同好会作ってたよな」

「あの時も部活見学してない気がするなぁ」


 歴史は繰り返すもとい人生は繰り返すってか? 座布団持ってけ。

 にしてもそうか………面倒なら同好会作るのもアリかもしれないな。


「よーし、明日の放課後から部活見学な」

「おー」

「そうか」


 まあ結局やらんとだからな。仕方ない。

 それじゃあ──と立ち上がる拓哉に、俺はもう一つ聞く。


「で、部活ってどこでやってるの?」

「そういえば言ってなかったなぁ!」

えー、この度は更新が遅れましたことを心よりお詫び申しあげます。


いやぁ一気に新学期に入りましたねぇ………はい? ホワイトデーのあの後? 後日やりますね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ