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100回目の転生で精霊になりました  作者: 束白心吏
第四章 精霊達の青春………?
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第188話 第一学年冬期休暇16

 ザーザーと大雨の音が室内まで響く。

 外見が蔦が絡まってることもあり、おんぼろ屋敷感のある

 地平線まで青空が広がってるのも珍しい冬だが、ここまでザーザー降りなのも珍しい。

 幸いというべきか、今日は特にやることもないので、俺達は一日だらだらと過ごすことになった。


「お休みなのに、色々あったねぇ………」

「てか休んでたか?」

「ないねぇ………」


 激しい雨音に紛れ聞こえる暖炉の音を聞きながら、俺は冬休みを振り返る。

 精霊創ったり、クリスマスパーティーしたり、ハギと王都散策したり、集中力が異常だったり、新年早々勇者が家に来たり………うん。エンジョイしてるな。

 俺は熱い茶を一口飲み、一つ息を吐く。


「明日から三学期だなぁ………」

「あー、久しぶりに皆に会えるんだー」


 仰向けにソファーに寝頃がっていたハギは、顔だけこちらに向け、嬉しいのか憂鬱なのかわかりにくい言葉を返してきた。

 俺としては憂鬱なんだが………それはさておき。


「マスター、ハギもですが、灯りくらいつけたらいかがです?」

「「面倒」」

「ホント似てきましたね………」


 確かに。出会った頃なら………いや案外変わらないかもな。

 ライアがスナップで近くの蝋燭に火を灯す。

 ホント様になってんなぁ………。

 そんなことを染々思っていると、ハギが「そういえばさぁ………」と口を開く。


「………ライアお姉ちゃんは魔力切れしないの?」

「しますよ? それで倒れることもありますからね」


 そうなの? と言った様子で、ハギは俺を見る。

 何故俺に説明させるんじゃい。


「………ライアは極少量であれ魔力の供給さえあれば永久に稼働できる優れ物だぞ………まあ部品の交換が数年に一度必要だが」

「それも自動で出来るようになりましたからね」


 戦闘さえしなければ、ライアは永久に稼働できる………と、思われる。

 無論いずれは壊れるかもしれないが、ライアは戦闘さえなければ、この星が死ぬまで生きている。

 そう、断言できる。


「今のライアは自己修復も出来るからなぁ………」

「魔力は大量に使いますからね。まあ誤差ですが」

「普通の魔法使いが聞いたら卒倒する台詞だなぁ………」


 まあ実際、何十年もの間魔力を蓄積し続けていたのだ。それくらいが誤差になるほど、魔力を溜め込んでいても不思議ではない。


「………というかわからないことが増えたんだけど?」

「まあなぁ………ライアについてはわからんことも多いぞ? 俺が造ったんじゃないし」

「それこそ驚き」


 そうかぁ? 俺にはこれ無理だぞ?

 まず意思を持つ人形って時点で無理。どうなってんだか解体して見たい衝動には何度か駆られているが、迂闊に解体して起動しなくなりましたは嫌だからなぁ。


「ちなみに戦闘力も高いぞ」

「ええ。一般兵程度なら近づかれる前に蜂の巣にできますよ」


 虚空から流れるように拳銃を取り出し、構えた状態で笑うライア。

 これが事実だから笑えないんだよなぁ。


「………類は友を呼ぶってホントだったんだね」

「おいなんだその感想」


 地味に傷ついた。

 なお、ライアの拳銃は俺が作ったものであり、他にも兵装を隠し持っているのだが………まあ、今は関係ないな。

はい。冬休み終了です。振り返らせようとしたのに話が大幅に脱線してるね。何故だ?

次回からは三学期………んー、すぐ終わるかも? けど何かさせたいなぁ………。



前話の後書きでも書かせていただきましたが、新しい連載作品も投稿しています。

タイトル 『Various World Online』

URL↓

https://ncode.syosetu.com/n5620gi/

愉快な人たちがVRゲームやるお話です。こんな雑な説明で少しでも面白そうだなと思った方は是非読んでみてください。

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