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100回目の転生で精霊になりました  作者: 束白心吏
第四章 精霊達の青春………?
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第184話 第一学年冬期休暇12

 忘年会が終われば、次は新年会………年始の行事ということもあり、忘年会より更に豪奢というかなんというか………豪勢な? まあとにかくお祭り騒ぎをする。

 そして前回同様、去年は色々あって開催できなかったので、今回は以下略。


「うわぁ………準備からして面倒そう」

「言うな。張り切ってるんだから」


 風習ってすごいよなぁ………誰もやらないという考えがないの。

 まあその風習にした張本人が言っても重みも何もねぇな。


「──マスター、ハギ。お二人も手伝ってください」

「はーい。何すればいいの?」

「ハギはそうですね………私と一緒に最終チェックをお願いします。マスターは──力仕事をお願いしますね」

「俺、病人ですけど?」

「自由に動いてる人を病人とはいいません」


 ではお願いしますと言って、ライアとハギはどっかへ向かう。

 ………畜生。使えるものは使うってそのスタンスは嫌いじゃねぇしとても好感をもてるけど、その清々しい笑顔で言われると腹立つわ。


「さて、やりますかねぇ」


 とりあえず毎年行われていた通りなら………俺は過去の記憶を引っ張りだし、やることをリストアップする。

 新年会は来週………元日に行われるので、前から多少の準備はされている筈だ。というかしてる。してろ。これも年中行事だったし。

 取り敢えず複数の(うす)(きね)を作るか………毎年、一基は確実に割れるからなぁ………新年会ってこともあって、酒で色々とはっちゃけてるから仕方ないっちゃあ仕方ないけど。

 俺は『ゴブリンクラフター』と呼ばれるゴブリンの進化形の一種と共に杵と臼の製造を開始した。


■■■■


 生産活動とはいいものだ。

 設計図を一通り頭に入れ『設計』『制作』『整形』のスキルをフルに使えば半ば自動的に物が完成する。

 その間周囲の音が聞こえなくなったりするが欠点だが………これは『集中』スキルによるモノだから仕方ない。

 ならば魔法──体外の魔力を使って──ってのも出来ない。

 魔力を全て『封印』に回す術式を埋められたらしい………まあ最低限の魔力は流れてるけど。

 話は逸れたが、俺が言いたいことは一つ。


「なぁんで、時間忘れて没頭してしまうんかねぇ」


 気がついたら時間が飛んでた。

 いつの間にか調理場にいた俺は、そんなことを呟きながらおせち料理を作っていく。


「………マスターのそれは才能とかでは?」

「まあ昔から集中力には自信があったからなぁ………」


 一つのことに没頭したらそれ以外のことを考えない。

 寝る間も便も体臭も空腹も気にせずにそのことに没頭するのは、数少ない俺の十八番だったりする。

 ………まあ、今はスキルのお陰で人並み以上には何でも出来るんだけど。

 たまたまいたライアと共に雑談しながら、俺は調理を続ける。


「マスターの集中力はスキルが無くても異常でしょうに………昔『スキルがなければ無理しない』とか言って、結局無理をしてたのは誰てしたっけ?」

「俺だな」


 つーかよく覚えてるなぁ………いや俺も覚えてますけどね?

 あの時『スキル封印の腕輪』をつけても駄目だったんだよなぁ。


「えぇ………ケイ何やってたの」

「………」

「………」


 ハギも途中から聞いていたらしく、俺とライアは顔を見合せ、どちらからともなく呟いた。


「「才能の無駄遣い?」」

「えぇ………」


 いや実際そうだからなぁ………自分でも驚きだがハギよ、本人を前にそう引くな。泣くぞ?


「そんじゃ、今日はこれくらいにしとくか」

「ええ。夕食にしましょうか」


 切りのいいところで、俺は調理を終わらせ、夕食を作る。

 あー、水飲みてー。腹へった。


「………これは今年の正月、楽しみですね」

「ちなみに俺、どんくらい集中してたの?」

「二日ですね」

「二日だとぉ!?」


 自分でも驚きました。そりゃ腹も減るわけだ。

 てか眠くも………うし、今日はさっさと寝よ。

 最近、規則正しい生活をしているのですが………え? こんな時間に更新してる時点で規則正しくない?


 ………ははっ、前よりマシってことで。


 クリスマスが終われば次は正月! いやホント日本人はお祭り大好きだね! かくいう私もお祭り好きです。

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