第18話 入試当日2
第十八話よろしくお願いします
筆記試験の後は、魔法学校校庭での、実技試験だった。
校庭に集まったのは、受験者約230名。
この学園は、定員100名なので、130名オーバーしている。
一応、補欠入学もあるけど、やっぱ王都で入試問題だから受ける気が無い人の方が多いか。
………これでも絞られたほうなんだよ? 初期の受験者数は1500人以上とからしいし。
実技試験の内容は、遠くのまとに魔法を当てる。と、言うもので、特に難しくもない。
まあ、俺が本気でやると、下手したら校舎ごと壊れてしまうので、やれない。
本気が出せないのが悔しいので、少し『付与魔法』の『付与』を使って自身の能力を弱体化させ、ステータスの全てをランクBにした。
…通常の『付与魔法』の使い方はその逆の、自身・仲間のステータスをあげたり、武器を一時的に強化したりする。
今回の俺は、自身に『ステータス弱体化』の『付与魔法』を使った。
……よし、これで本気 (?)をだせる。
「これより、実技試験を開始する。受験者番号1番から、前へ!」
………どうやら、俺の出番はまだのようです。
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「次! 受験者番号! 83番!」
「は、はい!」
やっと俺の番だ。
いやあ、今までの連中で一番見所ありそうなのハギ以外いないなんて………。
……そのハギも少し手加減してたし。
少し、……いや、結構驚いたわ。
俺は、魔法の準備を終わらせ、試験官からの、スタートの合図を待つ。
「……初め!」
俺は、本気で魔法を放った。
使用する魔法の属性は風、これなら本気で行っても大丈夫だろう。
ちなみにハギは得意な水属性の魔法を使っていた。
俺は風を超圧縮させる。
………だんだん光ってきている気がするが、きっと気のせいだろう。
ちょうどいい感じに圧縮したところで、的に飛ばす。
結果………、バリン! と良い音を鳴らしながら、的は粉々に砕け散った。
……あれ? ハギの時でも、粉々にはならなかったぞ?
力が強すぎたか?
試験官は的を見て、顎が外れそうなほど大きく口を開け、驚いていた。
いや、驚きたいの俺なんだけど。なんで壊れたの? 年季に入ってたか?