表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100回目の転生で精霊になりました  作者: 束白心吏
第四章 精霊達の青春………?
162/318

第159話 第一学年二学期 体育祭13

「さーて昼休みだ………覚悟はよろしいか()()

「ああ、何でも聞け。()()よ」


 昼休みのほのぼのとした空気はどこえやら。俺達の周辺では謎の緊張感が漂っている。

 ──と、そこにハギが一言。


「………それ、親子の話し方じゃないよね」

「「ホントそれな」」


 俺と女神サマが言っていいことじゃあないけど、思わず同意。

 んー………俺、親子の話し方とか知らないんだよなぁ。まず親としっかり話したことがない。

 ライアはそもそも創られてすぐ機能停止していた訳だし、拓哉と五十嵐、薗部はこの場にいない。

 ………。


「え? 私が親子の距離感がわかるとでも?」

「だよなー」


 何この面子………類は友を呼ぶ、ってか。嬉しくねぇ。


「ま、まあまあ! 早くお昼食べよ? 私お腹空いちゃって」

「………だな」


 分かりやすい話題転換だが、このままお昼──ここで一つ気づいた。

 俺達、普通な昼食必要ないよな。って。

 ハギは血さえ飲めれば少量でも一日は動けるし、ライアは魔力が主食だし。俺と女神は食わなくても大丈夫という………まあ女神サマが現界してるってことは、それなりに食わなければいけないとは思うが。


「………さて、どう誤魔化すか」

「テキトーに幻でも見せときなさいよ」

「会話も何もない状況なら簡単に出来るけど………それは駄目だからなぁ」


 少し──いや結構目立つのよ、俺達。

 つーかこの女神サマが一番の原因だね。

 この女神サマ………変装も何もせずに来たからな?

 ちなみにこれで二度目。前回も同じような感じだった。

 ………んー? 俺何回学生生活送っていたんだ? 数回くらいだと思うけど。


「まあいいわ──ライアだったわね? 持ってきた弁当を」

「はい」


 ライア出してきたのはお重でした………いやオイ。


「まあ確かにこういう時も使うが………」

「使う機会がそうそうありませんからね」


 だよなぁわかる。正月もモンスター達が餅つき大会やってるだけだし。

 今年………というか来年の正月はどうするか。

 ………年越し蕎麦を一から──蕎麦から作るのも楽しそうだな。


「──普通の食事を取る奴らはモンスターばかりなのだが」

「そもそもマスターは昔から一日一食程度しか食べていませんでしたが?」


 おい戦力外通告やめい。

 確かに研究に没頭するあまり食事なんておにぎり一つで一日済ましていた頃もあったが………あ、そもそもあんまり食えねぇんだった。


「あ、美味しい」


 お重の料理に手をつけていたハギが呟く。

 そりゃあまあ美味いだろうな。ライアが作ったわけだし。

 あー、ライアが料理を全く知らなかった頃が懐かしい。


「昔は一食作るだけでキッチン大炎上とか大爆発とか起こしていたあのライアがなぁ………」

「あら? そんなことしてたの?」


 女神サマが予想外にも食いつく。

 まあ我が子のことだし、食いつかねば親失格………かな?


「あの………マスター。その話をハギの前でするのは………」

「いいじゃない。細かいことは気にしない」


 ライアの言葉を一言で一蹴し、俺に喋るよう促す。

 ハギも聞き耳は立てている。


「いやー、昔はライアも壊滅的なほどに料理が苦手でな? 卵焼き作るだけでキッチン爆発なんて日常茶飯事。黒焦げでも成功と言えるくらいの腕だったわけよ」

「それはそれですごいわね………で? 今は大丈夫なの?」

「まあな」


 ふとライアの方に目を向けると、背筋を伸ばし目を閉じている。

 ………まあいいけど。


「ライアがスキルを発現させたんだよ。それのお陰で料理スキルも獲得して、その他の家事スキルも入手した。

 今じゃ我が家一の清掃員なわけだし」

「へぇ………」


 ちなみに戦闘もできる。

 たまーに魔物間の喧嘩の仲裁と鉄拳制裁も与えてるし。


「ライアお姉ちゃんにも、苦手だった頃あったんだね」

「そりゃそうだ。ライアも万能じゃあない。

 ライアも一つ一つの経験を積み重ねてこうなったんだ」

「ケイも?」

「俺もだよ」


 俺の場合そうせざるを得なかったわけだが………だからこそハギやライアには自由に生きて欲しいし、あんま無茶はさせたくない。

 いざとなればさせるが………死なない程度に。

 話を終わらせ俺も弁当に手をつける。


「腕上げたよなぁ」

「何十年と作っていましからね」


 そうか。

 時間というものの偉大さに何度目かわからない取り残された感を覚えながら、俺は女神サマに話しかける。


「んじゃあ、帰ったら何でも聞くわ」

「ええ。頑張りなさいよ?」

「適度にな」


 この女神サマが降りてきたということは、何かしらあるということに他ならない。

 それがどんな話か。俺達に関係あるのか………。

一日遅れた………いやホントすいません。

言い訳にしかならないのですが現実のことでごたついておりまして………はい。言い訳でした。

というか二月後半まで凄く忙しいので週一更新も難しいのですよ。出来る限り更新していきますが。


というか本当に時間がない!


ぶっちゃけこれ書いてる今も眠い!寝る時間は変わりないのですが過ごす時間が濃すぎる!というか執筆時間も満足にとれないのでここでもう書いときます。


今月は後一回更新が限界です!


一回は確実に更新します!二回は更新したいけど!

というか今から良いところに入るので少し頑張りたいのですが………無理して体壊したら元も子もないというね。私の体の弱さが今だけは恨めしい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ