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100回目の転生で精霊になりました  作者: 束白心吏
第四章 精霊達の青春………?
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第156話 第一学年二学期 体育祭10

「さあ皆の者よ! 時は満ちた!」


 教壇に立ち、教卓に両手を置きまるで扇動者のような口調で話す腐れ縁。

 ………うん。まあいいけどさ。


「我々は今日この日のために! 努力して──いかに楽して優勝できるかを模索してきた!」

「オイ」


 マツバ教諭のツッコミが炸裂する。

 ………いやまあ、誰も聞いてないんだけどさ。


「そして今日! 遂にその成果を出す時が来たのだ! 皆の衆! 準備は良いか~!」

『おうっ!』

「何が『おうっ!』じゃボケがあああああああ!」


 そしてやっと、クラスメイトの皆様はマツバ教諭の存在に気づく。


「おいオマエ等! 流石に『え? いたの?』ってその表情には私でも傷つくからな!?」

『え? いたの?』

「口にするなや!」


 ………若干キャラ崩壊してません? まあいいけどさぁ。

 そして睨まれる俺………無罪じゃね?


「いやお前はタクヤ──あの勇者の保護者だろうが!」

「同い年なんスけど?」

「関係ねぇよ! 人格はできてんだから問題児の手綱くらい握っといてくれ!」


 嫌だよ。

 いや言わないけどさ。


「先生ー、時間的にそろそろ………」

「………まあいい。さっさと体育着に着替えろ」


 そう言って先生は教室から出ていく。あと女子も。


「よう。どうだったよ俺の演説!」

「………なんか青春してんな」

「なんか爆発したっぽいわ」


 あー、なるほど。

 前世………地球での拓哉って結構抑えてたからなぁ。

 その分創作とか勉強に打ち込んでた訳だし。


「んじゃあ、頑張ってな。応援団長」

「んー? 俺それは何にも聞いてないぞー?」

「大丈夫。有志だから」


 ちなみにきちんと放送とかはある。

 生徒会がやってるのだが………あー、そういや生徒会はこれで今期解散か。

 どうにかしてハギと拓哉を入らせんと………特に拓哉は副会長にはさせておきたい。


「それって完璧に今考えたよなぁ!?」

「おう」

「何が『おう』だよ! まあやるけどさぁ!」


 そういうノリはいいからなー………まあこれは昔からか。

 なんだかんだで押し付けられたら断れない。拓哉の長所であり短所だよなぁ。


「………そろそろ行くか」

「だな」


 いつの間にか鉢巻まで巻いている腐れ縁に驚きを覚えながら、俺達は会場へと向かう。

 ちなみに会場から俺達の教室までは全学年中一番遠いことを自負できる。最上階の一番端だからな………。

 ダラダラと下駄箱へと向かい、靴を履き替え闘技場へ。


「ん? なんか騒がしくね?」

「貴族様でもいるんだろ」


 もう保護者も来る時間だからなぁ。

 他人事のように思っていた俺だが、実は関わりのあるアイツが来ているが故の騒ぎと知ったのはこの後すぐの事だった。

今年最後の投稿。

うん。未だ秋。

体育祭嫌いなので筆が乗らない………いえ冗談ですよ。体育祭嫌いなのは本当ですけど。

たぶん春になったらこの作品内の季節は冬になるんですよねぇ………ズレるのはしゃーないですね。

ちなみに夏になっても作品内の季節が冬である可能性はあります。私の進行の遅さならそれくらいあり得ます。


ではまた来年。良いお年を~

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