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100回目の転生で精霊になりました  作者: 束白心吏
第四章 精霊達の青春………?
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第154話 第一学年二学期 体育祭8

 体育祭前日は憎たらしいほどの晴天だった。

 そんな中でも、俺達は体育祭の準備を整えていく。


「あー、暑いー。暑いよー」

「うるせえ………口動かす暇あるなら、手ぇ動かせ」


 とはいえ重たいものを運び込む作業は、午前中に一通り終わっている。

 それにしても、観客席を一気に運ぶとか人間の限界こえてるよな。

 今思うと俺達もどうかしていたのだが………まあそれはいい。

 それよりも暑いのだ。

 今日は野外作業に向かないほどの日本晴れ。

 確かに向いてる天候ではあるが、暑すぎて逆に向かなくなっているのだ。


「おーい、助っ人は………無理そうか?」

「無理に決まってんだろ………ちょっと手伝ってくれ」

「おうよ」


 ちょうどいいタイミングできた拓哉と共に、俺達は設営を開始する。


「はぁー、魔法使えないって不便だねぇ」

「これもまた一興………と言いたいが、この暑さだとな」


 とはいえ、設営にはあまり魔法は必要ない。

 というか使える魔法がない。

 最近は魔力を流せば勝手に作られたり畳まれたりする天幕もあるんだが………この学校は昔ながらの天幕使ってるからなぁ。


「まあな………けど、学生時代に戻った気分だし、俺は楽しいぜ?」

「お前はな? というか俺達まだ学生だから」

「あー、そういやそうだった」


 拓哉よ。お前、若返ったんだからな? 肉体的に。

 まああんまり実感はないんだよなぁ。


「………なんか疎外感がある」

「ははっ、すまんすまん」

「いいけど、何か二人の前世の学園生活が気になるよ」


 あー、そう来たかー。

 とはいえ、そこまで語れることもないんだけど………。


「まあ、啓のはなぁ………」

「拓哉は波乱万丈の学園生活送ってたろ。あれ言えば?」

「………んー、まあいっか」

「端折れよ?」

「わーってるわーってる」


 まあいいけどさ。長くても。

 どうせ話ながらできる作業だし。


「あー………あれは朝早くから起こったことだ。

 前世だと朝は早く起きて軽く家の周辺を走ったりしてたんだ。夏は走りやすくてよかったんだが………まあそれはさておき。

 その日もまだ薄暗い時間から走ってたんだけど………その時だ」


 一度拓哉が話を切る。

 ハギがごくりと唾を飲み込む。

 ………いや、そんな警戒せんでええぞ? 水飲むために話止めただけだし、オチはあれだし。


「──俺に少女がぶつかってきたんだ。

 その少女が不思議な子でな。ぶつかったことを謝って、走ってどっかに行こうとしたんだよ。

 もちろん止めた。というより、止まった。

 俺とぶつかって足を挫いたんだよ。

 ひとまず俺は友人の家に少女を連れてって、簡単に応急処置を行った」

「今思うとアレ、幼児誘拐なんだよなぁ」

「なー。ホントに………まあ色々端折っちゃうと、少女は誰かに追われていたんだよ。

 で、もう面倒だから色々まとめて言うとけど、その後ヤバそうな黒服の人達に追われながら銀行強盗と出くわしたり通り魔倒したり困ってるお婆さん助けたり腰の悪い親戚のおっちゃんの犬の世話したりしてて色々あって実は少女が犯罪者でしたってことが発覚して警察につき出した。って話なんだけど………」

「色々おかしい話だった!?」


 そりゃそうだ。

 ってか色々やってんな拓哉。

 逃走に加担しちゃってたのは知ってたけど、まさかそんな色々あったとはな………。


「拓哉って昔からそういう奴なんだよ。少し巻き込まれすぎてんだよな」

「いや、お前も巻き込まれ体質だからな?」


 まあ否定はしない。

 そんな他愛ない話をしながら設営を行っていると、いつの間にか全て終わっていた。

 んー、やっぱこういう奴がいると作業効率は上がるな。


「んじゃ、帰るか」


 俺達は英気を養う為、早めの帰路についた。

 まあクラスの中では、遅い返りだったのだが。

よっしゃ私の好きな偉人の命日に間に合った!


どうでもいいですがまだこの作品、赤子から二度目の人生スタートしたキャラがハギだけなんですよね………地球からの転生者が若い頃 (15~18歳位)の姿で転生する理由を正当化できるかも? まあ設定はあるので、いつか書きましょう。


さて更新です。

実は風邪気味だから早く寝たほうがいいのですが………やっと次回から体育祭だもう疲れた眠いこれやったら次回分少し書いてゲームして寝ますから!

まあ約束はできかねますがねぇ。

次回は懐かし? なあの御方が登場しますよ!

………さて、キャラが少し崩壊してましたけど、私なおしたのかしらん? (私ではなくあの御方のことです)

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