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100回目の転生で精霊になりました  作者: 束白心吏
第三章 長期休暇を使った旅行
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第145話 常識の無い三人(二人と一体)

 楽しい時間というのはあっという間に過ぎていく。

 とはいえ、その楽しい時間は充実したものだ。

 替えの効かない大切なモノと言っても過言ではないくらいに。


「んー………なんだかんだで最終的には愚痴聞いてるだけになったな」

「うん。でも、久しぶりだから凄い楽しかった」


 そうだなー、久しぶりにバカ騒ぎしたわ………うん、拓哉のSF好きは死んでも治らなかったか。

 まあ俺もこんなだし、しゃあないしゃあない。


「──そういえばですが、マスター」

「ん? 何?」


 ライアは──もはや調理などという言葉ではなく、複製こそが相応しいであろう。先ほどのパンナコッタを複製している。

 いや、もはや作業じゃん。

 調理だけど………ライアは自分の手ではなく、パンナコッタ複製機みたいな魔導具を造りそれに作らせている………うん。機械はそういう調理のしかたが一般的なんだな。よし、現実逃避終了。


「転生してしばらく経ちましたが………この時代の常識もとい流行などは知っているのですか?」

「いやまったく? 知ってるのは魔法が更に劣化したことくらい」


 魔族の魔法も劣化してたなぁ………まあ良きことと言えば良きことだが、少し平和ボケがすぎんかね?

 ………それもまた個性ってか。いや個性じゃないけど。習性?


「………まあ否定はしませんが。魔法研究も衰退しているようですし」


 だよなぁ………俺、今回は何故衰退しているのかわからん。

 魔族との関係は良好だろ? 文明崩壊も起こしてないだろうし………まさか平和ボケで衰退はないだろ。


「? お姉ちゃん達何の話してるの?」

「魔法の話ですよ」


 ハギが興味を示す。

 おいライアお前………まあいっか。


「魔法というか今の時代の常識だな」

「ですね」

「へぇー」


 おい下がるな。

 一応お前も転生者なんだし意見してくれ。


「………私はあまり戦場とか知らないし、お城は快適だったし」

「あー、お前そういや王族だったな」


 ちくしょう転生しても恵まれてるな。

 魔族の王の家系から吸血鬼の真祖に転生って、どんだけ徳積めばそうなるんだよ。

 それに父親には呪いまでかけられてそれ引けるとか………なんか理不尽じゃね?


「マスターの場合転生地獄ですものね」

「本当にな。引きこもり生活万歳! 老体に鞭打って生きてるんだからもう少し報われてもいいだろうよ!」

「………そういえばケイって精霊だったよね」


 そうだぞ。偉大 (笑)な精霊だぞ。

 威厳も何もないが。

 まあ報われないのはしゃーない。


「実は精霊の神様なんだよな………そもそも神様って何すりゃいいんだよ」

「創世神話にも精霊は一人。水の精しか出てきませんからね」


 そうそう。まあ一応、精霊王とか精霊王妃とかいるけどさぁ………俺完璧に必要ねぇよな。


「………まあ、別に神話に書かれていることが全てじゃねえからな」


 実のところ、この世界に転生したときには『創造神話』はあった。

 古代の秘宝もあるにはあったが………残念なことに文明は崩壊しており、言語があるだけましな状態だった。


「………私、その『創世神話』? 知らないけど」

「あー………まあ別に覚えなくてもいいんだけど」


 どーする? 俺はライアに目配せ。

 おい、目を閉じるな。


「………うん。まあつまらんモノよ。

 昔あった三つの世界が一柱の神様によって衰退して、それを治そうと世界を一つにした話──端的に言えばこんな感じだ。後で聖書探しとくから、興味があったらそれ読んでくれ」


 どこにあったかねぇ………膨大なあの本の山から──あ、今は『検索魔法(チート)』があったな。それなら簡単だ。


「何だかんだで弟子思いですね」

「うるせ」

「そうやって、一番弟子様に手柄を取られてしまったのですか?」

「………」


 ライアの言葉を聞いて、俺は言葉に詰まった。

 ………あれは仕方ないことだった。

 誰も悪くない。強いて言うなら俺の甘さが悪かったことだからな。


「?」

「さて、暗い話は終わりだ終わり。夏休み明けはテストがあるんだ。ハギも頑張れよ?」

「う、その件は言わないでいただけると………」


 ハギは今思い出したかのような反応をしている。

 ………いや、まあ少しは見てやるか。


「ほれ、少し勉強の時間だ」

「はーい。あ、ここでやってもいい?」

「好きにしなさい」


 さて、俺も勉強しますか。

※読み飛ばしても大丈夫な少し?長い後書きです。大半愚痴みたいになっているので。



よし、三章終了。

ここで最終章に必要な情報とかは大体、一部を除いて仄めかせることはできたかな? と思います。

まあ駄文なので、表現しきれている自信がないのですが………精進します。


さて、次回からは四章です。

内容は………まだ決めてません!

堂々と言えることではないのですが、決めてないのです。

というか、もともとの予定では夏休み書く気なかったですし。


それに大まかな旧三章の予定が滅茶苦茶でしたしね………過去の私を恨む。

四章開始まで、少し時間が空くと思われますが、逃げるつもりはありませんので、応援よろしくおねがいします。

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