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100回目の転生で精霊になりました  作者: 束白心吏
第三章 長期休暇を使った旅行
136/318

第133話 これは盗み聞きではない。ただ相手が勝手に喋っているだけである

ハギ視点です

 ………。

 ………………。

 ………………………ヒマ。


 何度も言おう。

 暇である。

 現在麻痺毒を塗られた矢に心臓を刺され、床に倒れ伏している。

 体は動かないし声も出ない。

 血は回収したから特にやることもない。

 解毒は………魔力の消費を抑えたいからやらない。不得意だし。

 というわけで、回収にくる方々が来るまで暇。

 あー、羊でも数えようかなー………というか、何で意識あるの? 無ければこんな事考えなくて済むんだけど………はぁ。

 そんな事を考えていると、複数の足音と魔力反応。

 ………そういえば『空間掌握』したままだった。

 人数二人。

 なんか顔面にマスクか何かをつけている。

 ………うん。相手が一枚上手だったようで。

 せっかくだし、この建物内に何人の人がいるのか調べようかな? でも獣人って魔力の動きに敏感だって習ったしなぁ………。


「結構簡単だったな」

「ああ、新しい実験台が簡単に手に入ったな」


 あー、やっぱそうなるの?

 奴隷にされて実験台かー。

 二人組の片割れが、私の衣服の襟首をつかんで引きずって移動を開始する。

 ………浮遊と『偽装』っと。


「――んで、これで邪魔者はいなくなったんだろ?」

「ああ」


 おー、私がいるところで普通にそういうの喋っちゃうか――そういえば私、今気絶している設定だった。

 まあ体が動かないから………ケイが言っていた金縛りってやつかな?

 確かにこの状態、何も知らずになったらパニックになる。


「それじゃあ、ついに始まるのか?」

「ああ。後は『時詠み』を捕獲すればいいだけだ」


 …………。

 ………。

 ヤベェ。本当にヤバいこと聞いたよ。

 というか『時詠み』って誰? 家系なの?

 そんな私の疑問に答えるかのように話は進んでいく。


「数年前から事を進めていたんだ。そろそろ始める準備も整うだろうし、な」

「おう。実行部隊はもう行っちまったのか?」

「いや、明日の朝だ。今はこの――」


 私を引きずっていない方が、言葉を区切りこちらを見る。

 ………うん。不快。

 目も開かないし、口も開けないけど、わかる。

 不快だ。


「――この『吸血鬼(ヴァンパイア)』を解剖したいしな」


 ………ありゃりゃ。これバレてる。

 もしかして今、今世最大のピンチ?

 ………こうしちゃいられない。と、言いたいところだが、もう少し情報頂戴!

 ………あ、ないな。『時詠み』について知りたかったんだけどなぁ………雑談しおって。

 まあ後でケイに聞けばわかるかな?

 でもケイも最近『獣人国(ここ)』に来てないって言ってたしなぁ………。

 ま、ギリギリまで粘りますか。

先週期末テストが終わり、ついに自由となったはいいが妄想力に執筆速度と表現能力が追い付かないです。

………でもまあ、これから八月下旬までは大半の時間を執筆に当てられるので、更新速度は上がると思います。

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