表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100回目の転生で精霊になりました  作者: 束白心吏
第三章 長期休暇を使った旅行
126/318

第123話 『霊薬』

 決意を固めたハギは早速『霊薬』作りに取り掛かる。


「で、ケイ。まずは何するの?」

「まずは『錬金釜』に魔力を通しましょう」


 今回は俺が作り方(レシピ)を言い、ハギがそれの通りに作る。

 なお、この『霊薬』は三分では作れない。そもそも料理じゃねぇし。

 ………そして今更だが、ハギが『霊薬』作成に失敗したら俺が作った『霊薬』を飲ませるのでご安心を。

 錬金釜にハギの魔力が浸透していく。

 これでその錬金釜は、ハギにしか使えなくなった。


「まず『錬金釜』の特性だが………」

「急ごう?」


 ハギ、そんな急がなくてもいいぞ。

 それにまだ猶予はある。後………持って二日か。余裕だな。


「………次、『魔月草』を『成分分離』」

「………ほい、次は?」

「その『魔月草』の魔力を活性化させる成分を『錬金釜』に。余分な方はこのビンの中に」


 俺は一本のビンをハギに投げ渡す。

 とはいえ『浮遊』で落下速度や位置は調整したが。


「………暗い色だねぇ……次は?」

「俺の買って来た『聖水』を錬金釜に少量……そして効力を増幅させるこれを少量」


 そう言いながら『聖水』の入ったビンと『魔月草』のいらん成分の入ったビンの位置交換。

 そして毒薬に入っていた増幅効果のある成分を『抽出』して少量錬金釜に直接投下。

 うん。少し作業奪ったからってそんな目で見るな。


「あとは少しの間これで混ぜろ」


 俺は綺麗に洗った棒をハギに投げ渡す。

 ………ああ、なんかこれで三角帽子とか被ってたらハギは魔女になれるな。

 森の奥で何か変に黒いものに囲まれている魔女………の弟子。もちろん三角帽子は先の折れてるヤツな。


「すまんなヨミ。勝手に人ん家で『調薬』始めっちまって」

「いえ、母が助かるならいいですよ」

「出来た子だねぇ………」


 うん。ちと成長し過ぎじゃね? 精神的に。

 いやまあ俺なんかと比べちゃあれだからハギと比べさせてもらうが………うん。ヨミの方が大人っぽいわ。

 口に出したら睨まれるので言わないが………いや、勘づかれた。

 現に睨まれている。

 きちんと釜を見てなさい。


「………いや、集中してるから目だけで訴えたんだけど?」

「喋っちゃったな」

「…………」


 視線のみの攻撃は止めなさい。無視してるのと同義だから。ある意味で口撃だから。

 まったく………やはり弟子ってのは師匠に似るもんなのかね? 俺が神様とか崇めたら………うん、無理。

 そもそも俺、神様と普通に雑談とかしてたし………フレンドリーな神様だったな。

 そういや昔はもっと文明の発達もしてた気がするが………気のせいだった? まあいいけど。


「次」

「お次は『時間短縮』を釜にかける…………もういいぞ」


 この『時間短縮』が一番難しい所だよなぁ………人によって速さ違うし。

 少しは調整も出来るが、それ出来るのって『錬金術師』の中でも片手の指で数えられるほど優秀なヤツしかいないしな。

 練金釜の中の薬はいい感じになってきた。

 ………さて、仕上げといこうか。


「最後………というかやらなくてもいいんだが、味付けするか?」

「あ、大丈夫です」


 ヨミが言う。

 すげえ。即答かよ。

 俺だったら………そもそもそういうイベント無いわ。

 我が家は………いや、うん。無い。

 基本的我が家………というか家族全員、風邪とかひいても放置。それも隔離的な。

 まあ俺の家の事情はさておき。


「んじゃあ完成ってことで」


 こうして、他人の家での『調薬』は終了した。

 効果もきちんと『霊薬』と呼ぶに値する効果がある。

 そもそも『霊薬』とは『麻酔』の効果と『浄化』の効果を持ち合わせなければいけない。

 だいたい『浄化』の効果が限定されてしまう『霊薬』を作れればいいほうであり、ハギは最初から全てを浄化できる『霊薬』を作った。

 うん。やっぱ『全属性適正』を持つ魔力は違うな。

 さて、後はこの成功したハギの『霊薬』をヨミとカレンの母親に飲ませるだけか。

執筆時間がない!

なのに一回没にした私の馬鹿さよ。

とはいえ私がゲームに熱中したのも遅くなった理由なんですね。

ええ、別に現実逃避でのゲーム熱中ではなく久しぶりにやって面白すぎてのゲーム熱中です。

そして課題というなの宿題もありますので、本当に時間が………ゲーム分を削ればありますね。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ