第12話 そうだ、王都にいこう。
王都には『世界地図』と『時空魔法:空間転移』で、あっという間に着いた。
まあ、今回は土地探しですから。観光? しませんよ。後でのんびり観光しますので。
俺達は、王都の不動産屋へ向かった。
………ガチで『世界地図』便利すぎ。店の位置までわかるのな。
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数時間後………
土地、買いました。
いやあ、良いところがありましたよ! ていうか、土地だけ買う人はあまりいないらしく、結構値段も安かった。
ただ、『出る』物件ってだけで。
土地を買った俺達は早速、その土地を見に行った。
でね、行ってみたの、率直な感想を言うとね、スッゲー広いの。
あまり期待してなかったよ? 最安値だったし、選んだ理由は『王都の端の方にあるから』『安いから』だし。
でもね、行ってみるとね? 何か俺の作った家がもう一つくらい建てること出来そうなの。
で、俺の家、一つ。
家の中に、農園とかある。
ぶっちゃけこの広い土地、邪魔。大半使わない。
ああ、どうしよう。
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土地を買い、ハギの自宅に帰った俺達は、緊急会議 (byハギの部屋)が行われた。
議題は、広い土地をどうするか? だ。
この会議ででた考えは、二つ。
一つ目は、土地の森林化。
これは、あの森を一気に転移させれば簡単に出来る。
当然、あやしまれるが………。
まあ、噂されても俺は気にしないがな。
二つ目は、要塞化である。
ただ、あの家には、色々と結界が張られており、家自体が見えない要塞と化している。
あまり意味がない。
この二つしか出ないで、結構な時間が過ぎた頃、ライアがいい案を思いついた。
もう二つどっちもやらねえ? と。
それじゃあ、防犯用の『罠』作りだ。
この世界には、魔法罠と物理的罠がある。
魔法罠は様々な魔法を『付与』して自動で作動する罠。
例えば『火魔法』『気配察知』を付けた罠があるとしよう。
この罠は魔力導線という魔力を伝達させる魔法または『魔素吸収』を付与させなければ作動しない。
そして魔力導線は結構目立つし、『魔素吸収』を付与できる付与術師などいるわけもなく。
だから魔法罠は盗賊にバレやすいので物理的な罠が最適だと言われている。
まあ物理は作るのが面倒なだけで、一つ作れば俺の魔法で何度も作れるし、『自動修復』とか付与しとけば修理の必要もないな――あれ? 魔法罠と物理罠合わせるか。
俺、『魔素吸収』程度だったら付与できるし。
こういった結論を出して、俺達の緊急会議 (笑)は終わった。
ちなみに明日からの予定だが、ライアがハギに勉強を教え、俺は一人黙々と物理的罠を作る。ということになった。
会話文が少なくてすみません。
第一章は準備編みたいなものです。
あと数話くらいこんな所があります。