表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100回目の転生で精霊になりました  作者: 束白心吏
第三章 長期休暇を使った旅行
114/318

第111話 獣人の国に到着

 獣人には様々な種類がいる。

 有名なもので狼男などがいるが、それもいるし、それ以外にも猫人や狐人やら………まあ結構いる。

 そして獣人の特徴も多くあり、まず耳が獣耳であることが良く挙げられる。

 ちなみに一部地域の獣人にとって、『耳または尻尾を許可もなく触られる』行為は侮辱にあたる。伝統とかは守っていこう。


 そして二つ目。獣人は二つに分けられることが多い。

 これは種族差別などではなく、産まれた時にわかるのだが、獣人には『人間のような顔』を持つ者と『獣のような顔』を持つ者がいる。

 前者を『獣人』(じゅうじん)。後者を『獣人』(けものびと)と分けて呼ぶ者もいるらしい。

 ちなみに後者は前者の数倍の身体能力を持つ。

 しかし個体数は少なく、一部地域や民族の中では崇めている場所もある。


 そんな『獣人国』だが、実は『芸術の国』として有名だ。

 それも獣人(けものびと)の芸術家は多く、世界的に有名な者も多くいる。

 様々な転移者を俺は見てきたが、全員が「え? 獣人って器用なの!?」と、驚いていた。

 まあ器用な獣人より不器用な獣人の方が多いのは確かだ。

 しかし彼らは寿命が長い。

 だからこそ、芸術に一生を注げば多くの作品が出来て『芸術の国』と呼ばせる程度には繁栄している国にすることが出来たのだ。


 そんな獣人の国は島国が大半だ。

 領土に海も山も多くあり、平野は少ないのだ。

 まあその分林業や漁業が盛んで、転移者または転生者は「確かに漁業とかやってそうだわ」と、納得していたのは結構覚えている。

 ってか結構この世界に転移者転生者が来るのは何故だ? そして俺は何故彼らの案内をしていたんだ? 謎だなぁ。


 ちなみに人族が一般的に『魔族』と呼んでいる種族の一つである森人族(エルフ)は『魔族領』より『獣人領』に多くいる。

 まあ『人族領』にもいるし、どこにでもいるけどさ。


 ちなみに『魔族領』で仮契約を行った狼は『修好の橋』前でお別れ。

 俺とハギは長い橋を何時間もかけて徒歩で渡った。全然通らねぇじゃん。人がさ。



「――よし、渡りきったな」

「疲れたぁ」


 橋を渡りきり、その場にへたり込むハギ。

 確かに疲れたし、ハギが弱音を吐かず自分の足で渡りきったのは凄い事だ。


「よし、じゃあ『足』捕まえるぞ」

「はーい」


 ハギはそのまま『索敵魔法』で魔物を探そうとしたので、止める。魔力を。

 俺はハギから不思議な目で見られる。


「どうしたの?」

「いや、休憩してろ。俺がちっと捕まえてくるから」


 俺は『検索魔法』で周囲の魔物を探す。

 ちなみに『魔族領』と『獣人領』じゃでてくる魔物も違うからな? だから橋の前で契約を終わらせたんだしさ。


 検索の結果、馬型の魔物の虎のような骨格を持った魔物が居た。

 俺は馬型の魔物を『転移』で拐う。


 そして『仮契約』を。

 条件は『契約中の衣食住保証』。

 契約は簡単に成され、俺は馬型に肉やら草やらを与える。

 ちなみにこの馬は雑食であり、食べる量も多い。

 理由は固有スキルで敏捷力を強化するスキルを持っていることや、知覚能力を上げるスキルを持っているからだろう。

 まあ仮契約だし、そういう馬は我が家に居た………多分新種になってるけど。


 俺は馬に様々な道具を付けをする。

 そして早いなハギよ。そんなに御者が嫌だったか。


 荷台にハギも乗ったので、俺は馬に指示をだし、獣人領を走らせる。

 目指すは獣人領首都である――名前なんだっけ? まあ首都に行けばば分かるか。さあ向かおう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ