キャラクタークリエイト②
気をとり治して…今夜は初期アビリティの確認である。
「うわぁ本当に3000以上在るよ…」
素体をエルフベースにして初期アビリティ一覧の一番下迄スクロールさせて確認してみるとNo0001~No3266迄が並んでいた。
取りあえず健也に教えて貰った魔法使い用のテンプレ的なアビリティをセットしてステータスを確認してみる。
【ネーム】ミト
【種族】エルフ
【種族Lv】Lv.0
【職業】
【職業Lv】Lv.0
【性別】男
【称号】
【ステータス】
[HP]16/16
[MP]30/30
[STR]8
[VIT]8
[DEX]10
[SPD]12
[INT]14
[MAD]10
[LUK]10
【ボーナスpt】10pt
【アビリティ】
〔魔力Lv1〕〔魔力回復Lv1〕
〔魔力収束Lv1〕〔詠唱速度Lv1〕
〔魔法能力拡大[威力]Lv1〕
〔魔法能力拡大[数]Lv1〕
〔魔法能力拡大[誘導]Lv1〕
〔魔法能力拡大[範囲]Lv1〕
〔消費魔力減少Lv1〕
〔属性火Lv1〕〔属性風Lv1〕
〔属性水Lv1〕〔属性土Lv1〕
〔属性光Lv1〕〔属性闇Lv1〕
【スキル】
《ファイアーブリッツLv1》
《ウィンドブリッツLv1》
《ウォーターブリッツLv1》
《アースブリッツLv1》
《ライトブリッツLv1》
《シャドウブリッツLv1》
《共通語》《エルフ語》
確かヒューマンはステータスALL10だったから…エルフの方が2割増しで素早いって事になるわけだが…(因みにコボルトはALL5であるw)
部屋の中央に移動して、試しに昨日コボルトでやった動作の確認をやってみる。
タタタッ ドンッ ザッ!
おお!!身体が軽い!前方に軽く助走、壁に向かって飛び壁面を三角飛びの要領で軽く蹴り元居た部屋の中央近くに多少ふらついたが見事に着地!
「凄いな!関連アビリティ無しなのにこんなにも動けるのか!?」
昨日コボルトで同じ事をやろうとしたら、最初のジャンプで壁に届かず着地でバランスを崩して顔面から壁に突っ込んだからなw
リアルだったらチョッとした惨事だっただろう。
「健也の話だとステータス数値を上げるのは、か~な~り大変らしいからなぁ~」
N∞Wでは種族LvのLvupで上昇する【HP】と【MP】以外のステータス数値は直接上げる方法が無く、各種補正の合算数値が基本ステータスに乗算されると言う話だった。
確かにコボルトとエルフでは数値上7ptしか違わないのにこれだけ動きに差が出るのであれば十分頷ける話だ。
「そうなると健也が言っていたボーナスptの【INT】一極降りは少し危険な気がするな…職業やアビリティにスキルとかで補正はあるんだろうけど…」
βテストの時はエリア2迄しか開放されなかったと聞いていたので、将来エリア開放された時に火力だけの固定砲台では行き詰まる可能性がある。
「となると…魔法以外にも中距離~遠距離で攻撃か支援出来る様な隙の少ない構成にしないとならないな…エルフだから弓矢か?」
しかし今までプレイしてきたVRRPGゲームでは弓矢系の武器は、リアルで弓道やアーチェリーの経験でも無いと当たり判定が点な為に中々敵に当たらない扱いの難しい武器だった。
その分遠距離から攻撃出来る事や急所ダメージが高かったり利点も確かに有るので少なからず使用者が居たのも事実だが…
「まぁその辺りは朱鳥か健也に明日相談する事にして…」
コンソールでスキル確認モードへ設定変更すると、十畳程の部屋が音もなく拡がって行き一辺が20m程でコンソールが設置された逆側の壁際に標的用のドローン(人形)が現れる。
「ファイアーブリッツ!」
唱えた瞬間、体から何かがスッと抜けた感じがして目の前に蝋燭の灯火くらいの火玉が現れる。
火玉は五秒程掛けて直径5㎝程度迄大きくなると真っ直ぐ火線を走らせ…
バンッ!
ドローンには当たらず背後の壁に当たり弾けて消えた。
「敵と戦闘中でもハッキリと目標を定めないとただ真っ直ぐ飛ぶだけか?」
魔法を撃つだけでは自動追尾は発生しない様だ。
「MPの消費は9か…最大迄回復していても連続で三発しか撃てないのは確かに結構厳しいな…」
MP残量とタイマーを確認してみる。
「1分55秒でMP2回復か…[魔力回復Lv1]を外したら2分になるのかな?」
コンソールで[魔力回復Lv1]を外し、先ほどと同じ様にファイアーブリッツを一発だけ発動させて回復時間を確認する。
「やっぱり2分か…しかも回復量が1に下がってるな」
どうやら[魔力回復]はLv1で〔回復時間5短縮・回復量1増加〕のアビリティらしい。
「Lv上がる程効果が加算されていくなら確かに必須アビだな」
取りあえずMPの回復時間については確認出来たので次の検証に移る事にした。
「〔魔力〕を外したら…最大MPが減るのか、使える量を増やす為には必須だな。」
〔魔力〕を外したら最大MPが28に減ったので〔魔力〕はLv1上昇でMP2上昇というアビリティで間違いないだろう。
「って事はステータス[INT]に1pt振ると2MP増えるであってるかな?」
試しに[INT]に1ptだけ振って確認してみるとMP表記が32/32になったので間違いないだろう。
「って事は[VIT]が1ptで2HPだろうな」
ついでに[VIT]に1pt振りHPが16/16→18/18に変わるのも確認しておく。
魔法をメインに上げて冒険していく以上〔魔力〕〔魔力回復〕〔消費魔力減少(おそらくLv1上昇で使用MP1減少)〕の3つは確実に成長させなければ不味いだろう。
その後もアビリティを付け外し魔法を撃つを繰り返し現状で解ったのは
〔魔力収束〕同じ魔法を続けて撃つ時のリチャージ時間短縮
〔詠唱速度〕魔法を撃つ時魔法が発現→発動迄の時間短縮
〔魔法能力拡大[数]〕同じ魔法スキルを同時に発動させられる数
〔魔法能力拡大[誘導]〕魔法スキルの照準を付けられる数
〔魔法能力拡大[威力]〕魔法スキルの威力増加
〔魔法能力拡大[範囲]〕ダメージを与える範囲(予想)
〔属性〕魔法スキル発生
特に〔魔法能力拡大[数]〕と〔魔法能力拡大[誘導]〕は無いと魔法が発現しなかったり、狙った所に撃つ事が出来なかったので外したら魔法をまともに使う事が出来なくなる事が解った。
「取りあえず一旦アビを外してサブウェポン(予備武器)用のアビリティを試しておこうかね~………んっ!?」
取得アビリティを下から一つづつ順番に消していたら、ある時点でスキルに今まで無かったスキルが表示された。
「…《ブリッツLv1》?」
それは俺がN∞W内で『無色の魔法使い』の二つ名を得る切っ掛けとなる〔無属性〕魔法の発見であった。