それは必然的な?
どうやら色々斬新なシステムみたいだな。
コンコン!
「兄ぃ、健也さん、夕飯出来てるからそろそろ食べませんか?」
丁度話に区切りが着いた所で朱鳥が俺達を呼びに来た。時間を確認すると19時を回った所だった。
「おぅ今行く」
「はっハイ!!すぐイキマス!!!」
◇◇◇◇◇◇◇
とててて~~
「「おにぃ~~~」」
ボフッ!!
「ぐフッ」
リビングに入るとソファに座っていた金色の二つの小さな弾丸が俺に向かって走りより、その勢いのまま飛び込んでくる。
「ってて、こら危ないだろぅ?」
「「えへへッ、ごめんなさぁ~い♪」」
この二人は朱鳥の双子の妹で『詩瑠玖』と『魅瑠玖』と言う。
現在小学5年生、二人共身長は120㎝程で背中の中程迄伸ばしたサラッサラの金髪ストレートヘアー・透き通る様な白い肌・深い碧眼・顔立ちは北欧系だがスッキリしたバタ臭く無い綺麗系な面立ち…従兄からみても『マジ天使!』と言いたくなる容姿をしている。
『シルク』の方が左目側に泣き黒子。
『ミルク』の方は右目側に泣き黒子。
それ以外は家族でも見分けがつかない程瓜二つである。
因みに朱鳥は美浜の遺伝子の方が強く出た様で、下の二人と同じハーフではあるが和風よりな顔立ちをしていて、身長は140㎝程・髪色は俗に言う亜麻色でショートボブ・目は若干薄い黒・スレンダーで中学2年にしては一部発育がよろしく無いが、活発でいつも溢れる様な笑顔をしている可愛い系の美少女である。
…まぁそこらのアイドルより明らかに可愛いので一緒に住んでる従兄としては、様々な問題があるわけですが…ストーカーとか、ファンクラブとか色々と…
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「そう言えば、健也さんが家にまで来るのって久しぶりだよね?」
朱鳥特製クリームシチューとミモザサラダ、バゲットを使ったガーリックトーストを皆で食べていると、ふと気付いたのか食べる手を止めて朱鳥が尋ねてくる。
「ああ、新しいゲーム手に入れたから一緒に始めようぜってな。結構システムが難解みたいで態々俺に色々教えてくれに来たんだ。」
朱鳥特製シチュー(レア物)を震える手と格闘している健也ではまともな受け答えは出来そうに無いかな?っと判断して俺が答えると…
「よっ良かったら、あっアぁ朱鳥さんも一緒に始めませんか!!!」
「「やるぅ~~♪」」
朱鳥より先に我が家のツインエンジェルが興味を持った様だ。
「おいおい健也、誘うのは良いけどソフトどうするんだ?」
「そうですよ健也さん!それに私も夏休みからやりたいタイトルがあって…」
んっ??アレッ?
「そっソフトなら、だっ大丈夫ですっ!今夜注文すれば明後日には届きます!!」
まさかな…
「………朱鳥、夏休みからやりたいタイトルって、もしかして…N∞Wか?」
「えっええっ?」
「「そうだよ~やるよ~♪」」
「えっ!?お兄ぃN∞W知ってるの?」
はい、ご都合主義きました!
若干一名混乱中ですが。
…しかし詩瑠魅瑠(双子)まで一緒とかマジですか?
「ああ、俺達が今度始めるのは『NEW∞WORLD』だ」
どうやら今年の夏休みは家族揃って冒険みたいです。