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十音色堂(とねいろどう)


 俺達は購入した店舗兼ハウスにゾロゾロとやってきました!


 で、現在は店舗奥の休憩スペース(?)みたいな部屋に総勢10名が丸テーブルを囲んで会議中です。


 (但しシルミルとピナとニンフォちゃんの四名は片隅にて遊んでます…まぁ経営会議とかつまらないしまだ早いよね…)


 んで色々と話し合ったわけなんだが…


 「店名どうしようか?」

 「んーと武器防具からアイテム迄何でも作って売るんだよな?」

 「そ~だね~私に作れないのわ~『食料』系くらいかな~」

 「あ、あのっ簡単なお菓子くらいなら、つっ作れます」

 「おーハクアさん普段から家でお菓子作ったりするんだ?」

 「はぃぃ、お母さんが好きなので…」

 「じゃあさ!ハクアさんに【調合】系じゃなくて【製菓】系とか【調理】系をメインで上げて貰おうよ!」

 「とすると【調合】メインはワタシだね?」

 「はい!よろしくお願いしますニキさん!」

 「任されたッ!」

 「なら店の商品は何でもありの雑貨屋だね」

 「何とか『屋』、『店』、『会』、『堂』、『ストア』とか…後は固有名詞とかのアレンジかなぁ?」

 「んー…あっ『音色堂』ってどうかな?」

 「最高です!アスさん!」


 アスよ、其れは現実世界の近所にある駄菓子屋さんの名前だ…ミツルギお前って奴は…ハァ


 「…セツお婆ちゃんの店?」

 「えっ!?アスさんピナさんも音色堂知ってるんですか?」



 おや?ピナにハクアさんも知ってるのか?


 「ええ、近所にある駄菓子屋さんなんだけど…」

 「………(コクコク)」

 「ぁの、ひょっとして家は○○県の△△市だったり…します?」

 「うん、私△△市○山中だけど…」

 「…!!(コクコク)」

 「ぁぅっ私、□二中です」

 「隣の学区じゃない!」


 …マジか!?てかピナもご近所さんなんだな…いつもの無表情が驚愕に彩られてるぞ?





 「というわけで店名は『十音色堂(とねいろどう)』に決定しました!」

 ワー!パチパチパチパチパチパチワー!パチパチパチパチワー!


 うん、まぁ結局ミクスさんとNPCのニキさんとニンフォちゃん以外全員が知ってる実在店名を拝借してアレンジする事に満場一致で決定しました。


 その後皆で店舗施設を確認してお昼迄各自自由行動にした。

 十音色堂の間取りは外向きのショーケース付きのカウンターが┗┓に配置され基本的に商品は奥の倉庫スペースに保管されている。

 店頭にはサンプルと値段や簡単な説明文のポップだけがショーケース内に飾られている形だ。

 一つ奥が倉庫スペース、その更に一つ奥にバックヤードというか少し広めの休憩スペースみたいな場所があり先程会議していたのが此処だ。

 倉庫とバックヤードの間には二階へと続く階段が在り、二階は丁度店舗部分の真ん中ぐらい迄のテラスと個人スペースへと続くドアが二つある。

 個人スペースはドアの一つが入り口で開ける時にドアノブを握っていた人専用の部屋に繋がり部屋から出るともう一つのドアからエントランスに出る不思議空間になっている。

 まぁ人数分の部屋を設置は無理だし便利なので良いが。

 また、休憩スペースの奥には裏庭に繋がるドアが在り此処も裏庭と呼べるのかってぐらいに広い。

 後で聞いた話だと約2k㎡程あるそうだ…現状只の平原に成っている。

 以上がこの十音色堂の現状の施設だ(…何か更に拡張も可能らしい)。



 現状ショーケース内に飾られている商品のラインナップは…


○ミクスさん謹製各種武器Atk+8

○ミクスさん謹製各種防具(フル装備で平均Def+9)

○ニキさん謹製各種ポーション(低級~通常)

○ニキさん&ハクアさん謹製カントリークッキー(三分間Vit+1)

○ニキさん&ハクアさん謹製フレッシュジュース(オレンジ味Spd+1、グレープ味Dex+1)

○余った素材


 こんな感じだ。


 なし崩し的にニキさんとニンフォちゃんもクランメンバーに登録した俺達は、午後は昼飯をまた皆でゾロゾロ移動して露店等で済ました後、何人かづつに別れて素材集めやLv上げ等をしている。


 ミツルギ&アス&シルミル&ニンフォの四人はニンフォちゃんの戦い方がミツルギ以外の他三人に似て居るので南の森の入り口辺りで参考になるだろうと連れだって訓練に向かった。

 ミクスとハクアとニキの三人は午前中の採取で素材はかなりの量が貯まっていたので店舗に出す商品の補充と店番をする事に、ミクスさんが結構有名なプレイヤーらしく開店直後にも拘わらず既にチラホラとプレイヤーがお客として来ている。

 ピナは夜からの活動なのでお昼を食べた後二階の自室に戻り休憩で、真夜中からはわんおぅと行動する事が裏で約束されている。

 んで俺は一人やることが見付からなかった為、訓練所へ行き魔法攻撃の熟練度上げをする事にした。


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