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多分気になってる『アレ』の事


 案ずるより産むが易し――ピナを俺が独断でパーティーに加入させた一件については、俺が懸念していた様な軋轢を生む事も無く呆気ない程すんなりと他の皆に承認された。


「……コレ、…あげる…」

「ん?……ラージゴブリンの棍棒?……!!!ユニーク武器じゃんか!?えっ?なんで?俺に?」

「…貰った、…使わない、…あげる」

「ウエッ?!貰ったって、えっ!?」

「………」


 あー、混乱してるな…


「ミツルギ、ピナには使えないからあげるってさ、パーティー組んだんだ『仲間』に有効な物を手に入れて、しかも自分が使えないんだ使って貰うのは当たり前だろ?」

「えっ?、…ぉ、おぅ」

「まだ、納得いかないんならピナに有効な物をお前が手に入れたら代わりに譲ってあげれば良いさ、なっ?」

「…おう、そうだな!ピナさん有り難う!」

「……いい、私も貰った」

「でも凄いな、コレって東の草原のユニークモンスターの武器だろ?」

「…?、知らない…」

「へっ?えっと…ピナさんってラージゴブリンの討伐パーティーに居たんじゃないの?」

「…?、(フルフルッ)違う…よ?」

「…あれッ?」


 こんな感じで無事『ラージゴブリンの棍棒』もミツルギに渡す事が出来た―――ミツルギ気にすんな!



 あっ因みにラージゴブリンの棍棒のデータはこんな感じだ…


[大槌]『ラージゴブリンの棍棒』〔ユニーク〕

「東の草原」のユニークモンスター『ラージゴブリン』が使用していた棍棒。

非常に重く適正の無い者には持ち上げる事すら困難であるが、使いこなす事が出来る者にはゴブリン族の勇士の力が与えられる。

 Atk+12

 装備時武器固有スキル《蛮勇》発動



 武器固有スキル《蛮勇》

〇恐怖心が薄れ、自身より強い者からの威圧感を薄れさせる。

〇装備時自動発動

〇打撃系ダメージ1.1倍



 因みに最初に貰える物理系初期装備は、どの系統の武器でも一律ビギナー装備で〔Atk+2〕の固定値である。


 ミクスさん曰く―


「ほ~え~~ミっく~ん、その~武~器~は~たぶん~現状は~プレイヤ~で一ば~ん強いんじゃ~ないかなぁ~?」


 だそうである。



「へっそうなんですか?」

「う~んたぶんね~、私が~鍛冶と~木工で~作成しても~最高品質でAtk+6が~やっと造れる~くらいだから~生産職の~オーダーメイドでも~まだ二桁は~行って無いと~思われ~」

「「ふぇ~ミツルギお兄ちゃん良かったね!」」

「えっ、あっ、うん…良かった…んだよな?」

「スキル付きだし~良い材料が~手に入ったら~『改造』や~『継承』素材にしてけば~ずっと~使えるよ~?」


 『改造』とはより良い素材を付け足す事で能力値を上げる事が出来るシステムだ。

 改造の結果、形状は変わらずに(元の武器名)+〇と名称表記されAtkの値等が+〇分上昇する。


 『継承』は装備品自体を素材の一つとして新たな装備を作成する事を指す。

 此により元の装備品のスキルを引き継いだ別の装備品を造る事が出来る。

 その際、武器の種類も変更出来るので例え自分には装備出来ない装備品であっても、継承を利用して自分用の装備品に着けたいスキルを移す事が可能だ。

 その為、スキル付きの装備品は高値で取引されるが現状はスキル付きの装備品をオークションで購入出来る程の資金を持つプレイヤーは皆無であるため手に入れても死蔵される事になるだろう。

 因みにユニークモンスターであるラージゴブリンだが、一定の条件が整えば何度でも出没するらしい。

 但しその際に持っている装備品はランダムらしく、今回は『棍棒』だったが次は『片手剣』かもしれないし『両手斧』かもしれない。

 まぁそれらの事はミツルギやアスやミクスさんに後から教えて貰ったのだが…『わんおぅ』用に取って置けば良かったとか思ったのは内緒だ…グスン。



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