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お店を開くには?


 その後は駆け足で商業ギルドに行きハクアさんが行商人(マーチャント)の職業を獲得。


 ミクスさん指導の元、商人用アビリティ[アイテム鑑定]を1Apt使用して手に入れて俺が拾ってあった大量の石(未鑑定品×97個)を一気にLvup


 この時大半は只の『小石』(投擲可能)1fcで、内6個は『角ばった小石』(投擲可能、攻撃微UP)3fc、3個が『鉄鉱石の欠片』(素材)15fc、1個が『水晶の欠片』(素材)30fcとハクアさんの称号効果の恩恵がどれだけ凄まじいか思い知った。


(他のプレイヤーが採取する気が起きないのもわかるわコリャ)


 また最低限必要な[値引き]と[交渉]を手に入れる為、東の草原に移動してパーティーメンバー全員で薬草と石を採取(アビリティが無くても採取は出来るが9割以上が鑑定すると雑草か小石)→ハクアさん鑑定→NPC商人相手に[値引き]でアイテム購入→ミクスさんに売却→ミクスさんがNPC商人に売却という多少強引なLvupを繰り返し…



「ふぅ皆、今日は1日お疲れ様でした!」

「「お疲れだよ~」」

「お疲れ様~」

「お~つ~か~れ~」

「お疲れさん」


 現在、街の宿屋に宿泊手続きを済ませ宿一階の酒場兼食堂にて夕食をかねた1日の打ち上げを行う所だった。


「いや~しかしハクアさんの『ヒキ』の強さは流石だったな!」


 結局、東の草原で採取する事計6回、流石にミール草変異種は一本しか追加されなかったが(其でも凄い確率らしいが…)キリク草をコンスタントに四割程度採取しておりミクスさんへ相場よりかなり安く売却しているにもかかわらず資金はかなり増えていた。


「ふぁ、皆さんが一緒に居てくれたおかげです///」

 いや普通はフルパーティー(N∞Wでは最大8名)でも序盤の採取だけであんなに稼げませんよ?


「でも今日は戦闘らしい事一つも出来ませんでしたねぇ~」

 アス、女の子なんだから出来れば好戦的な娘には育って欲しくないぞ?家族としては…


「「んふふ~♪でも楽しかったよ!」」

 シルミルは特殊な能力の弱点(お互いの距離による意識薄弱)がゲーム内でなら起こらない事を確認したからな、懸念事項が一つ減って良かった。



「うう、俺今日は役立たず…」

「ま~ま~明日から~頑張れば~良いさ~♪」


 ミツルギ…まぁ先導役として知識さいかせてたから心配すんな…


 …採取では雑草と小石しか採れなかったけどなw


 後、流れでいつの間にかミクスさんとはパーティー組んでたな…


「そうだな、戦闘してLvUPしないと荷馬車手に入れても先には進めないしな」


 現在開放されている四つのエリアは各エリア内で一つ~二つの小さな村が在るらしい(β情報)が移動には一番近い村でも一泊二日の旅が必要らしい。


 転移用のポートはエリア開放後の『街』にしか設置されて居ない為、現状では使用が不可能らしい。


「取りあえず(ゲーム内の)明日は予定通り人の少ないフィールドで狩りをしながら採取して『店舗』運営用に資金の確保だな」


「ミール草変異種の~お陰で~小さい~店舗なら~もぅ~買えそう~だ~しね~♪」


 そうなのだ、冒険者ギルドに向かって左側の大通り、北門に近い通りに面した一角と云う絶好のポジションに一軒の店舗が生活スペース(宿屋の代わりに使える)在りで20万fcと云う値段で商業ギルドで売り出されて居たのだ。(店舗自体が安いのはまだ物価の変動が起こる程ゲーム内で時間経過されていないためらしい)


 ミール草変異種については一本はミクスさんが荷馬車(馬二頭付き)に交換し商業ギルド預かりに、残り三本はミツルギ、アス、ミクスさん名義にて商業ギルド主催のオークションへ最低落札価格7万fc・期間3日で出品しておいたら今日の内に三本とも入札が有ったので店舗資金だけなら確実に手に入れるが回転資金の為にはもう少し資金と商品を仕入れておきたいのが実状だ。


 相談の結果、ミクスさんも含む現在のメンバーでクラン(団体)を結成し店舗はミクスさんが主体で経営しハクアさんが薬草関連の補充を定期的に行い、NPC店員をミクスさんとハクアさんが其々1名の計2名雇い24時間経営するコンビニ的な総合店舗を経営する方針になった。


 懸念されるのは店舗を持つのが恐らく正式版ではプレイヤー初と云う事で多少目立つって事だったが、ミクスさんが矢面に立ってくれる事でハクアさんだけが特別に目立つ事は無いだろうと云う結論になった。



「じゃあ、取りあえず今日は解散で明日(一時間後)に宿のロビーへ集合で!」

「おぅ了解!」

「はい、わかりました」

「「了解だよ~♪」」

「は、はい」

「りょ~かい~♪」


 俺達は明日(一時間後)の冒険の為、一旦解散し宿で体を休める事にした。




〇蛇足的知識

※時間圧縮により現実世界の一時間がゲーム内で12時間の為、ゲーム内への連続ログイン時は休息をとらないと時間感覚が狂う事による疲労が発生する事がある。

※また肉体的、生理的欲求が発生するとゲームプレイ中でも安全装置が起動し強制ログアウトが発生する為安全な街等にいるプレイヤーは、ゲーム内での夜は小まめにログアウトしてトイレタイム等にあてる事が多い。


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