王の最後の勅令
数日後、エクレール・トリカは王の勅命を受け、直ちに宮殿へ戻るよう命じられた。真夜中、宮殿へ辿り着いた彼女は、集結する甲冑姿の兵士たちを見渡し、静かに口を開いた。「お父様、エクレール・トリカ、ただいま参上いたしました。しかし……この深夜に一体何があったのですか。なぜこれほど多くの兵が集められているのですか……それと……どのようなご用件で、私をお呼びになったのですか、お父様?」次の瞬間、王が叫んだ。「我が娘エクレール・トリカは反逆者である。ここで直ちに斬首せよ!」「ち、父上……? 何をおっしゃっているのですか?!」「我が娘エクレール・トリカは反逆者である。直ちに斬首せよ!」「父上、一体何が起きたのですか?! 私が何か、父上の怒りを買うようなことをしましたか?!」王は即座に攻撃呪文を詠唱した。だが、エクレール・トリカはとっさに身を翻し、それを回避する。「……っ!」「我が娘エクレール・トリカは反逆者である。直ちに斬首せよ!」「父上……あれは、一体……? なぜ首輪などを……?」その時、彼女は王の背後に立つサリバンの存在に気づいた。彼の手には鎖が握られており、その先端は王の首に嵌められた首輪へと繋がっている。明らかに、王はサリバンの奴隷魔術によって支配されていた。「エクレール・トリカ……」「父上!」「……奴隷の腕輪を、決して他人に渡してはならぬ……」「父上……」「……逃げろ……逃げろ……エクレール・トリカは反逆者だ……ああ……。」「父上っ……!」次の瞬間、王は大規模な爆裂魔法を放ち、宮殿内を混乱に包み込んだ。それは、エクレール・トリカが逃げ延びるための、最後の援護だった。彼女はその隙を突き、王宮からの脱出に成功する。




