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第8話:白昼に出会った

僕は単純だ。

転校初日に少し話すことができただけなのに

心が数ミリだけ浮いるのが分かる。


宮原さんも柊木くんも、内心何を考えているかなんてわからないのに。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


その後の休み時間も

宮原さんや柊木くん、その他の意を決したクラスメイトが話しかけてくれたので

退屈することも無く、6限目を終えた。


転入生というのはこうも気疲れするものなのかと身をもって実感しつつ、

クラスメイトにはありがたいという気持ちも芽生えている。


今日は疲れた。早く帰ろう。

そう思いながら校舎を出る。


その時、僕の視線はある人物に吸い込まれた。


この学校では明らかに浮いている金髪。

整った顔立ちに夕日を反射する白い肌。


間違いない。昨夜の彼女だ。


「あっ…あの!!」

「え?」


僕は無意識に声を発していた。


「ヒナ~!!」

一瞬振り返った彼女に意識を攫うように、別の女子生徒二人が彼女に声を掛ける。

「帰るの早すぎだって~!カラオケ行こーよ!」

「え~?また~?」


三人はワイワイとはしゃぎながら下校途中の生徒の波へと消えていった。


ヒナと呼ばれた女子生徒。

彼女は元気そうだった。

だとしたら、昨夜の彼女は何をしていたのだろうか。

ただ夜に散歩していただけ?


でも、僕の目には

昨夜、彼女が浮かべた笑みが

どこか悲しげに映っていた。

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