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第4話:白昼に拾った

バスに乗り最寄り駅へ向かう。

電車の中には、同じ制服の学生がちらほら混じっていた。

視線を感じる気もするが、きっと、傲慢な思い込みだろう。


学校がある駅までは五駅。各駅を通過するごとに電車の乗客は増えていく。

目的の駅に着くころには、自由に動けない程度に人が乗っていた。

押し潰されそうなレベルの満員電車にならない点に東京との差を感じる。


学校がある駅では多くの人が下車していく。

社会人や学生。私服姿は大学生だろうか。


混み合う階段を上がっていく途中。

目の前に突如ぬいぐるみが現れた。クマ......だろうか......。

クマと呼ぶにはあまりに不細工なそのぬいぐるみは、よく見ると鞄からぶら下がっているキーホルダーのようだ。


階段も終盤に差し掛かったタイミングで、眼前のぬいぐるみが左右から強く潰される。

この人混みだ、人の波に潰されるのも無理はない。


「あっ......。」

しばらくは重圧に耐えていたクマだが、ついに――圧死。

ではなく、宙へ飛び立った。

ボスッと音を立てて、胸の前に抱えられた僕の鞄の上に不時着する。

ナイスランディングである。


この劇的なフライトを記録に!

などとふざけたことを考える前に持ち主に返したほうが良いだろう。


しかし、階段を上り切った時、すでに持ち主の姿は見当たらなかった。

こうして僕の初登校はクマの同伴を余儀なくされたのであった。

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