血の塊
血の繋がりより魂の繋がり、とたまに言いたくなる。
父も母も私の親だったんだな。
血が繋がっていたんだな。
同じ家で暮らしてお互いに影響を与えたんだな。
それってそれだけのことなんだなぁ。
前に家族で悩んで『家族』とスマホに聞いてみた。そこには細かい意味なんてない。ただそういう集まりのものが暮らすこと。そんな風だった。コミュニティの説明。中身がどんな様子でも家族は家族とみなすのだった。良い家族も色んなことを乗り越えた絆の強い家族も、仲違いしたままバラバラになった家族も、それぞれ色んな家族だった。
意味は生きてる人だけが後から付けれる。
本が好きだった父の影響、下を向いて背中を向けて仕事ばかりしていて座らなかった母の影響、諍いの中で生きたこども時代の目に映ったものと和んでいた茶の間のひととき。
お盆、もう帰らない。
やっと家族とさようならした。
ひとりになれた。
あれもこれも過去だった。
人の種類が違う。方方から集めてグループを作れ、と言われたら決して選ばなかった人たちだろう。
私の心の周りに私も意識ができない縁とか何かがうようよしている。つらかった、悲しかった、うようよ。目を向けたものだけが近づいてくる。
実家と縁を離した。それでよかったんだ。全部過ぎればあっという間に過去になる。大変そうに見えたことも葬式も子育ても必ず手を離れていく。私がこだわろうとしていただけで『家族』に意味を持たせたかっただけで、ひとりで手を伸ばしてそこに何があっただろう。嫌いだったんだと気づいた時から私が私の味方になった。
今日は生理の日。滞りは流れ出て、新しい血が必要になる。血は流れるもの、血は分けるもの、
繋がれるのは、きっと未来にもう届いてる。そこへ向かって歩くだけだ。
この作品はnote 永野彗でも読めます。
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