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「はぁ?そんなこと言うなら初めから思わせぶりな態度とるなよ。あぁー、まじで糞だ。糞、糞っ」
何回目かわからない悪態をつく。また俺は失恋をした。彼女とは、半年ぐらい前にネット上で出会い、付き合った。初めて会おうと約束をして彼女の住む土地に会いに行こうと思ていたところだった。宿の予約をし、新幹線まで予約をして、あとは、日が過ぎるのを待つだけだったのだが、
『ごめんなさい、他に好きな人ができました。会うことはできません。ごめんなさい。』
この言葉を最後に、彼女からの返信は途絶えた。
「やってらんねぇよまじで、この半年を返せよ」
ベットに横になりスマホ見ながら思いつく限りのことばをはきだす。
「はぁ、いい女振ってこねぇかなぁー」
こんなありもしないことを毎日つぶやいて時間を消費している。
今更だが、俺のことを紹介しておくと、名前は、田中一郎。 年齢=童貞の卒業単位ぎりぎり底辺大学生だ。いろんなことに手を出すが、続くものは少なく趣味という趣味はない。そして、友達に連れられて行ったパチンコと煙草にはまり万年金欠。周りには、優しいだけで押しが弱いとよく言われている。
「出会い系のアプリ、もっかいやってみるかなぁ。げぇ、やっぱ高ぇ...。youtubeでも観てとりあえず情報でも集めるか」
集めた結果をまとめると真面目に彼女探すなら水色のやつがいいらしい。そして、できるだけ顔のわかる写真を載せて、早い段階で電話や直接会う約束をする。話してみて思っていた相手ではなったら早めに見切りをつけて次に行くのがいいそうだ。
「また、頑張ってみるかな」
そうやってまた俺は、課金をする。