僕の天使をいじめた君達への復讐-僕が君のためにできる事-

　王侯貴族達による、優美で華やかな文化が咲き誇る18世紀。流浪の吸血鬼ラウルとベアトリスは、旅の支援者を新たに得るためパリへと向かったのだが、ラウルはある出来事のせいで悲観にくれて道端で泣いていた。
　すると、偶然にもかつて彼を助けてくれた青年ファビアンと出会い声を掛けられる。ラウルは彼の現況を尋ねるとなぜか「人を殺したくなった事はないか？」と心優しいはずの彼からそう問われてしまう。
　実はファビアンは兄弟と継母に虐げられており、彼らによって財産も恋人も何もかも奪われてしまっていたのだ。そのためラウルは彼に向かってこう言った「僕が代わりに彼らを殺してあげる」と。だが、それには別の目的があるようで……

※16話の話を少し掘り下げた話
「私の後悔-あの時素直になれたのなら-」
https://ncode.syosetu.com/n2508jv/
※登場人物と設定が異なる話（ifストーリー兼プロトタイプ）
「僕をいじめていた君達への復讐-謝罪の言葉はもう遅い-」
https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n0690jq/
※本作は「血族奇譚ー月下の夜に交わした約束ー」のサブストーリーです
https://ncode.syosetu.com/n9093ez/