表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/29

序章

 人間は、繰り返す生き物である。

 それは人間がいかに知識を積み重ねても、気の遠くなるような時間を歩んだとしても変わることはない。変わるのであれば、変えられるのであれば、歴史は繰り返すなどという言葉は生まれてはいない。そして、それは技術の進歩も同じである。

 トレードオフ、という言葉がある。何かを求めるには、何かを犠牲にする必要があるということだ。

 例えば、PCの応答速度を上げるためにHDDを全てメモリに置き換えようとすれば、莫大な費用が掛かる。速さを取るか、費用を取るか、というトレードオフだ。

 例えば、メールを第三者に盗み見られないように暗号化して安全に送り届けたいとなれば、メールの内容に加え本来送る必要のない暗号化を施すためのデータを余分にメールに追加する必要がある。安全性(セキュリティ)を取るか、通信速度を取るか、というトレードオフだ。

 こうした、あちらを立てればこちらが立たずといった状況は、技術を進歩させようとする度人間たちの前に幾度となく大きな壁として立ちはだかってきた。

 だが人間は、こうしたある種矛盾に満ちた選択を幾度となく乗り越えてきた。そして、これからもそうなるだろう。


 人間は、繰り返す生き物である。

 だから人間はこれからいくつもの矛盾を乗り越えて、技術(テクノロジー)を進歩させていくだろう。

 歴史は繰り返す。

 故に、人は繰り返す。

 未来と過去。

 進化と退化。

 であるならば人が進めれる道、技術の進歩、その先にあるのはこの二つしかありえない。

 つまり。

 科学(ソフトウェア)魔術(ハードウェア)である。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ