誘い②
次の日。
「魔術と魔力の細かな違いについて説明していく」
人生はじめての授業は退屈だ。ここまでつまらないとは、
「おい!バレッド話聞いてんのか!」
「すみません」
「ったく」
おまけに集中していないと怒られる。
悪魔的だ。
「なんかバレッドって少し変わってるよね」
そう微笑みながら話しかけてきた日本人顔はリオナ。
「そうか?こういうの慣れてなくてなぁ」
「そうなんだ」
そいうとリオナは少し見つめてきた。
可愛い。
「なっなんだよ」
「なんか私、君とどっかで会った気がするんだよね〜」
「そんなはずはないが」
ほんとにそんなはずはない、なんせこの前転生してきたばかりなのだから、なんてことは言えない。
放課後に入りはじめて交戦可能な時間帯に突入した。
「みんな、今日からただならぬ生活が始まるがみんなで協力して魔法使いを目指そう!」
あまり乗り気じゃない奴もまだちらほらいるようにもみえるが。
「ユーリー!!」
上空から降りてきたのは見張りのアニエス。
「どうした、南西方向から1人こちらに向かってきている!」
グラスがざわついた。
「分かった、すぐ向かおう」
「俺も行くぜ」
「ありがとうアマーティー、他に来てくれる者は、」
教室は静まり返った。
「僕とバレッドもいくよ!」
「ジェイミー、お前、」
もしなんかあれば君の超パワーがあるでしょっといいわんばかりにウィンクしてきた。
「ありがとう、すぐに向かおう。他のみんなは寮に移動してくれ」
そういうとみんなほうきにまたがり窓から飛び出た。
「バレッド、ほうきに乗れているじゃないか!」
「あぁ、昨日練習したんだよ」
「物覚えが良すぎるよ、普通の人は一年の時間を要する。9割の人は一生乗れないものだよ!?」
「なるほどなぁ、俺は最強の能力を持った上に天才の設定か」
「なにいってるのかはわからないけど、」
「みんな!一度止まろう」
ユーリの指示で一度停止した
おそらくあそこに見えるのが敵だろう、でも両手をあげて攻撃の意思がないように思える。
「すみませーんー!!!!!話がしたいんです!!!!!!!!」
大きな声で呼びかけてきた奴の胸には星が一つ、一回生ということだ。
「少し距離をとった上の対話なら応じよう」
「ちょっとユーリ、大丈夫なの?」
「距離をとれば魔法を使えまい、話を聞くくらいいいんじゃないか」
「分かったよ」
「話を聞いていただきありがとうございます、1-2のサイド・シーです。」
青髪の少年はとても礼儀正しい。
「要件は何だ?」
「私が今回持ち込む話は一つの提案です。」
「というと」
「10人乗れる船を2隻用意できました。私たちのクラスと一緒にこの島をでましょう!」
「なるほど、その手の提案か。」
「やはりこんなやり方はおかしい。陸に戻り訴えることができれば、魔法使いになれないという契約も打ち消せるはずです。」
たしかにこのやり方は相当おかしなものなのだろう。裁判所があるならば死刑が下されてもおかしくないほどの。
「今ここですぐに返答することはできない。
持ち帰ってもいいか?」
「もちろんです。脱出の決行は夜を予定しております。場所は南西の海辺。もしその気がある方がいるのならばお越しください。」
そうして、俺たちは一度その場を後にした。




