誘い①
「ジュウゲキ、ハン?」
やばい、口を滑らせた。
「なんでもない、そんなことより早く寮に戻るぞ」
俺は右手を大火傷しているジェームズに肩を貸し寮に戻った。
「どうしたんだ!君たち!」
出迎えたのはユーリ。
「すまん、洗礼に遭った」
「交戦は明日からのはずだが、、とにかくティアのところに連れて行け」
「分かった」
寮のロビーへ行きティアを呼んでもらった。
「大丈夫、?痛くない?」
金髪の美少女は手をかざし治療にあたった。
「す、すごい、ちっとも痛くないよ!」
「よかったぁ」
「ほっ」と言わんばかりに安心しきった彼女もまた可愛いかった。
「ありがとう、助かったよ」
「ううん!」
「それにしてもどうやって追い払ったんだ?まだそこらへんにいるのか?」
真っ当な質問をするのはアマーティー
「それがだな」
答えようとした俺の肩を引きジェームズが耳打ちをしてきた。
「まだ言わない方が良い、」
「何でだ」
「いいから」
理由はわからなかったが、はぐらかすことにした。
「規則違反ってことで先生が指導しに来てくれたんだ」
「なるほどな、」
うまくごまかすことができた。
「とにかく明日からは上空からの見張りを交代でした方が良さそうだな、」
とキリアン。彼は銀髪でクレバーといった印象だ。おまけにハンサム。
「たしかに、そうすることにしよう」
「明日からこんなことが毎日のように、、」
震えるた声はダニー。
場が静まりかえった。
「まぁ今回はたまたまだろ!なんかあったら報告し合おうぜ!」
男勝りなミューラの一言で一回この場の区切りはついた。
「それじゃぁ僕は部屋に戻るよ、バレッド少し肩を貸してくれるかい?」
「あぁ」
そうしてその場を後にした。
「バレッド、もういいよ」
「何だ、普通に歩けんのかよ」
「そんなことより、さっきのあれは何なんだい?」
「俺にもわかんない、体が覚えていたような感覚で勝手に、」
「僕も魔法の勉強は熱心に取り組んでる方だけどあんな超魔法みたことないよ」
「俺も驚いてる」
「おそらく特殊魔法なんだろうけど、あんな簡単に人を殺せるなんて、、」
ジェームズはその威力のことを言っているんだろうけど、それは俺の残虐さを揶揄しているようにも感じた。
「とにかくあの能力はできるだけ言いふらさない方が良い、どこから情報がもれるかわからないからね」
「分かった」
「とにかく今日は少し疲れたから睡眠をとることにするよ、」
「あぁ、ゆっくり休んでくれ」
そういうとジェームズは自分の部屋の扉を閉めようとした。
「あ、そーいえば!」
「どうした?」
「寮内の図書室に一般魔法についての本があると思うんだ、それを読んでみても良いかもしれない」
「なるほど、了解、行ってみる」
そのままジェームズの部屋を後にした。
指から弾が出た感覚は無いが、撃った時の反動はそれ以上のものを感じた。空気砲みたいなことなのだろうか。
それにしても死んだあの3人は学長の魔法で復活して故郷に帰り普通の生活にもどるのか、
「ぬるいな」
いや、こんなこと思ってる時点で全然成長してない、のか。殺したやつが生き返ってよかった、そう思うことにしよう。




