弱虫ダニー③
「バレッド、あれ」
指をさした先には二人組の生徒が。
ピンク髪と黒の短髪のそいつらの胸には星バッチが三つ。3回生か。
「おい!何をしやがった!!!」
よくそんな話しかけれるな、こいつは。
「これに関しては僕らもよく分かっていないんだよ、木の上で昼寝してたからね」
口を開いたのはピンク髪の方だ。
「とぼけるな!!」
「おまけに今は魔法も使えないしね〜」
たしかに、力が全然入らない。
一体どういうことだ。
「よく生き残った、バレッド、ダニー、ニーシャ、ストール。君たちが最後の2クラスだ。」
その声は上空から、でもそこにはだれいない。おそらく学園長だろう。
「これからこの平坦のフィールドで戦ってもらう。」
「ふざけんな!降りてこい!」
「制限時間は30分、最後生き残っている人数が多い方の勝利とする」
「話と違うぞ!!」
たしかに話とは違う。その場合両クラス2人とも生き残った時はどうなるんだ。
「あぁ、それと両クラス2人ずつ生き残った場合、全員死んでもらう。」
こちらの殺意を欲情させるための策か。
「そいつは少しヤバいんじゃないのか、」
「ひゅ〜面白いね」
余裕を見せる桃髪。
こちらの弱虫は、
「ぉいぉい、本格的にやべぇんじゃねぇのか、、」
この調子だ。まぁいいか。
「君たちのこれからの戦いにこの世界の全てを賭ける。だから君たちも死ぬ気で戦え。」
死ぬ気で戦う。その言葉に会場の空気がより引き締まったように思えた。
「それでは、、、、始め。」
悪いが、1秒あれば十分だ。先手必勝、。終わらせる。
バレッドはその中指から2発の『弾』を打ち出した。
「お、来たねぇ〜」
「なに、」
2人はバリアをすでに完成させていた。
常人なら俺が弾を打ってからバリアを完成させるんじゃ追いつかない、おそらく、、
「バレッド、な、なんでお前の魔法が通用しねぇんだよ」
「あぁ、あいつらは」
その可能性はバレッド、ダニーを窮地に追い込むものだった。
「俺の超魔法を知っている、。」
「いやぁ、ほんとに速いんだね!」
「さっき見ておかなかったら即死だったかもな」
そう言いながらも余裕の表情を浮かべる2人。
この勝負は一筋縄じゃいかないな、。
おそらく空に浮いたあの砂時計が30分の目安。早めに勝負を終わらせなくては。
「それじゃっ、、こっちも行かせてもらうよ?」
不敵な笑みを浮かべた桃髪は左手を高くあげ指先までピンと伸ばした。
「ドールソルジャー」
その呪文を唱えた瞬間5体の人形のようなものが桃髪の背後に舞う。
「ちょっと、やべぇ気がしないか、バレッドぉぉぉ」
人形が弓矢を取り出す。
これはたしかにやばいかもな。
「ダニーバリアを張れ。」
「言われなくとも、、って、おい。バリアが出ねぇ!!!!!!」
嘘だろ。俺も出すことができない。一体!?
すると桃髪の少し後ろに位置をとる短髪が口を開く。
「忠告だがお前らバリア出ないぞ、俺がそう言う能力だからな。」
相手のバリアの発動を防ぐ、。そんな魔法まで。
こんな時に策が思いつかない。走って逃げ回るしかねぇのか、。
「バレッド、ここから動かないでくれ。」
ダニーの要求はあまりに無謀だった。
「何故だ、受け入れ難い」
「いいから聞いとけ」
あまり信用できないがダニーの熱心な表情におされ指示に従った。
そして桃髪は高くあげたその手を俺たちに向ける。
「射ろ。」
その指示と同時に5体の人形は思い切り弓を放った。銃ほどではないもののスピードをあげバレッド等に迫る。
「ダニー!!どうしろってんだ!?」
ダニーは目をつむり腰を落とし地面に片手をついている。
俺もここを動かない賭けに出たが、
ここで終わるのか。
「アースフェイク!!!!」
途端、俺たちの位置を中心として、半径8メートルほどの円形を形どった地面が勢いよく盛り上がった。




