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ちょっと展開が早すぎて悩んでます。

なのでもしかしたら途中で変わるかもですか…よろしくお願いします!






何故、魔族の国に人間がいるのかというと……




「国王陛下を引きずり下ろそうかと思いまして」



とにっこり笑顔でいうこの男は人間の国で宰相の立場だったがどういう訳か今は魔王の補佐官をしている。



「その笑顔やめろ」

「お気に召しませんでしたか」


残念ですと肩をすくめる




この男シンラといい25歳と若くして宰相とはかなり優秀なのだ

崩さずピシッと制服を着て黒髪に丸メガネとお堅いイメージだが以外と冗談や無茶ぶりをする男だ。



そしてかなり強く腕が立つ。




以前人間という事で他の魔族が喧嘩を売ったら秒で決着がつきその時の姿が魔王より魔王と言われている。


それ以来喧嘩を売るやつがいなくなった。

まぁ、偶に力試しで挑むやつもいるが……。








「魔王様、ここの地域が水害で橋が壊れてしまい物流が困難との事です」

「では早急に軍を派遣せよ」

「畏まりました。では資金もこちらで調整致します」

「あぁ」



コンコン


「失礼します魔王様」

「しつれーしまーす」


ノックと共にふたりの魔族が入ってきた。


「魔王様今度の軍の訓練についてですが…」

「あぁ!補佐官くんじゃん!なんか久しぶり!」

「はい、お久しぶりですね。ロイドさん」

「補佐官くんはいつまでも他人行儀だなー」

「まぁ、種族が違いますしね。お茶でも入れましょうか?」

「うん、よろしくー」

「……団長、お茶を飲みに来たんじゃないんですよ」

「分かってるってーって事で魔王様これ書類です」

「ロイド……お前ってやつは」

「えぇー?」



この2人は魔王様の側近で軍の団長と副団長でもある。

シンラにのんびり話し掛けるのはロイド

首ぐらいまである金髪に碧眼。ゆるいチャラ男みたいではあるがこれでも魔王軍の団長なのだ。


もう1人はいつもロイドに振り回される苦労人アイロス

赤髪短髪でキツめの目で周りを威嚇している。

シンラの事は何故人間が魔王様の補佐を…とは思っているが実際の有能さや強さに少しづつ認めてはいる。






「補佐官くんー、今度訓練こないー?」

「私が…ですか?」

「うん!いやー、なんか最近あいつら弱いっていうかー」

「団長に比べたら無理ですよ」

「ぶっちゃけクソ弱ー」

「ぶっちゃけ過ぎです」


ケラケラと笑う団長に額を抑える副団長の姿が反比例する


「私が出てもお役に立てるかどうか」

「いやいや、補佐官くん激強じゃん!アイツらにはいい訓練になるでしょー」

「その前に全員死にます」


初めて会った時周り地獄だったねー!!と笑いながら言うロイド


「今は仕事がありますのでまたの機会にお願い致します」

「分かったー!その時は俺とも手合わせしてね!」

「あんた!この国を滅ぼす気ですか!?」



アイロスに頭を叩かれブツブツ言いながら出ていく2人。



「相変わらず面白いお2人ですね」

「アイロスの胃が心配になるがな」




意外と魔族の国は平和なのである。














魔族の国とは別の人間の国アルータ国では国王とその臣下が会議を行っていた。

千年前に魔族と人間では協定を結ぶことで互いに最低限の関わりで平和を保っていた。しかし今回の王は昔から魔族を嫌っており、いつか魔族を滅ぼしたいと考えていたが圧倒的な力の差で手が出せずにいた。




どんっ!!

執務室の机を叩き書類が散らばっていく。


「くそっ!あの忌々しい魔族め!どうすれば奴らを滅ぼすことが出来る!」

「落ち着いて下され陛下」

「何か考えでもあるのか?ヘイロンよ」

「あそこは軍団は強いですがほかの民などは全然です。」

「なる程、要は周りの弱い所から攻めていくのであるな」

「そうです陛下。魔族とて所詮平民は力の無い者それに我が国は数では負けませんいくら強くても数で押されればひとたまりもないでしょう。」

「さすがヘイロンだ」

「いえいえ、とんでもごさいません。」

「ところで彼奴からは連絡は?」

「以前に上手く内部に入る事が出来たとの報告がございます。」

「そうか中々優秀なものだな」

「内部に侵入した故動きにくいのかも知れませぬ。もう少し報告をお待ち下さい」

「うむ。」





2人がにやりと笑う中ドアの隙間からこっそりと覗く黒い影に気づく者はいなかった。










ピィィィィィィィィィィィィ!!





空を舞う1羽の鷹が魔王城の庭に立つ者の腕に止まる。

その足には手紙が巻き付けられていた。


「…………そうですか」

眼鏡の奥には普段とかけ離れた何の感情も持っていない瞳が映されていた。

もし周りに誰か居たなら恐怖にその場を動く事が出来なかっただろう。



クシャッと手紙を握り燃やす。

そして何事もなかったように歩き出す。






「団長?どうされたんですか?」

「…………。」

「あれはシンラ殿ですね彼が?」

「いーや、なにもないよー」



普段とは違う雰囲気の彼をじっと見つめる。





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