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|||||||||||||||ドミノ|||||||||||||||  作者: 仙葉康大
並川七実(なみかわななみ)の第一章
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春の匂い

 新しい制服に袖をとおすと、春の匂いがした。

 遅刻気味に家を出た私は、桜散る遊歩道を駆け抜けていく。

 今日は入学式。高校の。

 交差点の手前にまだあどけない表情の中学生たち。着ているのはおそろいの部活ジャージ。

 浮かばれなかった三年間を思い出す。

 歩行者信号が青に切り替わる。

 中学生たちが動き出す。

 少ししてから、私も歩き出す。

 高校が近づくにつれて、胸が高鳴る。

 これからの三年間、どんな楽しいことが待っているんだろう。

 友達たくさん作って、夢中になるような恋もして、受験勉強もがんばるぞ。

 あ、部活はがんばらなくていいや。

 入るなら、練習が全然厳しくない部活がいい。楽しいのが一番。

 鼻歌を歌いながら校門をくぐる。

 青春が始まる。


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