007話〜武器ノ種類〜
俺は自分のステータスに絶望した。
(いや、まだ弱いと決まったわけじゃない!)
しかし、ケンのステータスがチラッと見えて確信してしまった。
───ケン=サトウ───
Lv 1
体力 1000/1000
魔力 230/230
筋力 150
守備力 200(+30)
素早さ 180
耐性 50
取得スキル:言語理解(初級)
討伐数:0
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「おぉ、これ凄いな!
なぁツキ、お前のステータス見せてくれよ〜」
『俺は弱いんだ』
そう思うと余計にケンにステータスは見せられないと思った。
「いや、これはお互いまだ秘密にしないか?
だって、そっちの方が面白味が増すだろ?」
と苦し紛れに誤魔化すしか無かった。
多分こんなステータスを見せればケンは俺に失望するだろう。
だからこそ絶対見せてはいけないんだ。
「まあ、ステータスはレベルが上がればおのずと上がってくる。
強くなってから見せ合うのもありじゃろう。」
ユーザンがそう言うとケンは納得して諦めてくれた。
「ところで、おぬしら使いたい武器はあるのか?」
「武器か、どんなものがあるんだ?」
ケンが聞くとユーザンはカタログのようなものを俺たちに渡した。
そこには様々な武器が書かれていた。
ロングソード:1番スタンダードで冒険者たちに大人気。
扱うには一定以上の筋力と体力が必要。
ショートソード:ロングソード程ではないがある程度の攻撃力と長さを兼ねている優れもの。
扱うには一定以上の筋力と守備力が必要。
ダガー:刀身が非常に短く慣れるにはかなりの時間がかかるがその速さと連続性はトップクラス。
扱うには一定以上の素早さが必要。
戦刀:切れ味が抜群で大抵のものは切ることが可能
適度な手入れが必要なためお金がかかる。
扱うには一定以上の筋力と耐性が必要。
杖:魔法を扱えればその可能性は無限。
魔力を消費するので長期戦には向かない。
扱うには一定以上の魔力が必要。
鎌:広範囲攻撃が可能で素早い立ち回りも可能。
扱うには一定以上の筋力と素早さが必要。
主な武器はこの6つの武器だった。
しかし、俺はどの武器も選べなかった。
そう、どんな武器でも必要ステータスがあるのだ。各武器ともに最低でも10はステータスがなければ装備すら出来なかった。
「あらかた装備したい武器が決まったら店を出て通りを左に進んだところにある市場に買いに行くといい。わしは少し用事があるからのう。」
「わかった
でも市場で買うってことは金がいるんじゃないか?」
「おぉ、そうじゃったのう
これだけあれば十分な武器が買えるはずじゃ」
そう言うと俺たちに1シルバーずつ手渡した。
これで大体1万円くらいらしい。
「一番最初に扱う武器は、意外と重要になってくるからのう。慎重に決めるんじゃぞ?」
そうユーザンに言われて
俺たちは店を出て、ユーザンに言われた通り市場に向かった。