何処でも誰にでもプレゼントできるというクズ能力で獣人娘専門出会い系サロン行っちゃいます ~ 荒唐無稽なプレゼンターⅢ ~
俺はある日、道端で転がっている赤い服を着た小汚いジジイを拾った。
その汚いジジイから妙な呪いを両手に埋め込まれ、俺は異世界に飛ばされた。
俺の触れているものを何処でも誰にでもプレゼントできるというクズ能力と共に。
そして、俺はそのクズ能力を使い魔王城を一瞬にして破壊し尽くした後、青い月に隕石落としをするのだった。
あまりの俺の要求に面倒くさくなった片目マッチョは俺を「獣人娘専門出会い系サロン」に連れて行く。しっかりとした店構えで、見るからに高級そうなその店は、俺の期待に高鳴る心臓をビンビンに刺激しまくっている。
また店の入り口にはアーチ上の看板が設置されていて、アーチの左右には猫耳の少女と熊耳の幼女の絵が描かれている。そして立て看板には犬耳のお姉さんが描かれていて、俺の期待を否が応にも高めてくれる。中々やるではないか!!
「いざ鎌倉!!」
なんか勘違いな台詞を叫びながら俺は店へと乗り込む。ギルドマスターの部屋とは違い、俺は両手を使って丁寧に扉を開ける。漢には第一印象が大事な時があるのだ!俺はTPOをわきまえる男だからな!!
「いらっしゃいませ~」
少し間延びした聞くだけでほっと癒されるような声がお出迎えしてくれる。勇者の所の関東平野娘とはえらい違いだ。扉の先には、様々な獣人娘がこぼれんばかりのバディと笑顔とモフモフで迎えてくれる。
「と、桃源郷は、存在していたんだ」
俺は膝からがっくりと崩れ落ちると、感激のあまり滂沱の涙を流す。そしてソレを冷ややかな目で見る片目マッチョ。おいこら、眼帯を引っ張ってパチンッといわすぞコラ!!
俺ががっくりうなだれていると、先程入店の挨拶をしてくれた牛獣人が、もはや生物の限界を超えた双丘をユサユサ揺らしながらやってきて、軽く膝を曲げて前かがみの姿勢で俺の様子を確かめようとする。
ぬぉっ!前かがみで両脇を締めるポーズなんかしたら、神秘の神秘の大渓谷がっっ!!そしてすぐ近くに寄った俺を見つめる大きなタレ目の瞳がっ!!もう辛抱溜まらん!!
ズガンッ!!
俺が牛獣人のお姉さんにターゲットを定め、トペ・スイシーダ(別名ルパン・ダイブ)を敢行しようとした瞬間、鞘に納められた剣が俺の脳天に一閃される。
特別な能力もなく、ただのガキである俺の防御力は、はっきり言って紙以下だ。そんな俺が鞘ごと剣で殴られたら、とても痛い。そう、とても痛い。大事な事だから二度言った。
「何すんだ!この片目マッチョ!!」
「あぁん?」
つい、いつも思っている言葉が口から出てきてしまった。片目マッチョは片目マッチョの癖に片目マッチョと呼ばれる事が嫌だったらしい。(嫌がらせに3回言ってやったぜ)
「お前が失礼しようとしたのが、ココの統括だ。ちゃんと出会い系を満喫したいならルールを守れ」
「Yes!Sir!!」
至極全うな事を言われたので、軍隊式の敬礼で返す。俺はやる時はやる男だからな。
そのやり取りをみていた他の獣人の女の子達が、我慢しきれずにクスクス笑う。よし!想定通りの掴みはOKだ!後はゴールに向かって突っ走るだけだぜ!!なんて事を妄想していると、この店のシステムを知らない俺に対して、牛獣人のお姉さんが色々配慮してくれようと、片目マッチョと相談しながら色々な獣人娘に指示を出している。というかこの超絶妖艶美女と何気なく会話をしている片目マッチョに本気で殺意を覚えるんだが。羨ましい!!そう俺は羨ましいのだ!!
その牛獣人のお姉さんに案内されて、片目マッチョと俺はやけに豪勢な内装の部屋に招待される。そこは一つの円形のテーブルの周りにぐるっとソファーが置いてある部屋で、俺はソファーに座るといつものように寛いだ姿勢(態度の悪い姿勢)では座らずに、借りてきた猫のようにちょこんと座る。何故ならば最初から横柄な態度を取る客は嫌われると、青年コミックで勉強したからだ!!
俺が着席すると、すぐに部屋には綺麗どころの獣人が入ってくる。スレンダーな体型の猫娘、全身がテラテラしている蛙娘。そして身長が低めにもかかわらず、ボンッ!キュ、ボンッ!!な兎娘。さらには従順そうで少し肉好きのよい犬娘。
おいちょっと待て!変なのが混ざってたぞ!何だ?テラテラしたって!!巨大な目玉が俺をロックオンしていて、緑色の鼻頭を桜色に染めている。いや染まってないから!緑色だから!!そして時折、長い舌がベロンベロンと俺の顔を嘗め回しているような動きで誘惑してくる。いや!絶対に誘惑されないからな!!俺は普通だからな!!
「あら~ゲロッピィ。彼の事気に入っちゃったの~?」
ちょっと待て!いいから待て!!いいから落ち着け!!この小説で始めて出た固有名詞がソレか?作者の頭おかしいんじゃないか?おい!こら!!俺を郷に帰せ!このクソ作者あぁぁぁぁぁぁぁ!!
「蛙族との睦み逢いは筆舌に尽くし難い程イイらしいわよ~?気に入った相手にしか身体を許さないので、ちょ~~~っと変わった性癖の方には、いくら出しても構わないから一度だけでも睦み逢いさせてもらいたいって要望が後を絶たない程なのよ~」
懇切丁寧に牛獣人のお姉さんが説明してくれるのだが、全く嬉しくないし、俺の耳が聞く事を完全に拒否している。そして俺の背中の冷たい汗が止まらない。
「えっと、いや、その、俺は、あの」
妙に歯切れの悪い俺をみて、牛獣人のお姉さんは一瞬で魅了されるような優しい笑みを浮かべながら、今回は遠慮すると言う事でいいのね~と言って、ゲロッピィとやらを下げてくれた。去る際には、何度も何度も俺のほうを見ながらジュルジュルと舌を舐りまわしているのは、本当に勘弁してもらいたい。
恐怖の蛙娘が去った後も、恐怖のあまり心臓のバクバクは止まらなかったが、そんな俺を見てクスクスと笑う器量のよい他の獣人娘を見て、俺の心は少しずつ穏やかさを取り戻していった。
俺を中心に左手に猫娘、右手に犬娘、正面には兎娘が座って、3人の獣人娘に囲まれる形だ。そして犬娘の横に片目マッチョ、その横に牛獣人が座る。おいコラ!そこの片目ヤロウ!!なに一番の上玉を占有してんだコラ!!と俺は片目マッチョを射殺すような目で睨むが、片目マッチョはなんのそのと俺の視線を自然に受け流している。
俺がイライラしているのを見た猫娘が身体をピタッと俺に貼り付けて、耳元でささやくように教えてくれる。ピタッと張り付かれても凹凸がないから全然嬉しくないんだが。とか失礼な事を思ったけど、女性特有の柔らかさと匂いに心臓はバクバクしているのは内緒だ。
「冒険者ギルドマスターさんとオーナーは夫婦だにゃん」
……その瞬間、俺の頭に稲妻が落ちた。な、なんだと……まさか、まさか!!そんなことが許されるのかっ!!
語尾の「にゃん」付けサイコーーーーーーーーー!!!
俺の頭は逝かれてしまったのかと思うくらい、耳元で囁かれた『にゃん語』の破壊力は筆舌に尽くしがたい!俺の価値観は一瞬で崩壊した。さようなら『一般常識』、こんにちは『にゃん語』
まぁ、そんな価値観がぶっ壊れて、俺ははっちゃけているんだが、さっきから目の前の兎娘は、少し暗い顔をしている。すこぶる美人さんで、耳はフワフワしていて、胸は大きく、腰は締まり、お尻も大きい。大きいお尻についたポンポンみたいな尻尾がまた可愛い。つまりは可愛い。凄く可愛い。完璧に可愛い。とりあえず家にお持ち帰りしたい。そして憂いた顔も最高に可愛い。
「どうしたんだい?何か悩み事でも?」
俺はイケメンを気取って聞いてみた。あ、少し吐きそう。青い鎧で金髪の嫌なやつの事を思い出した。アイツみたいだった。俺は自己嫌悪に陥りそうになるのを必死にこらえて、兎娘の様子を伺う。
「うん……私は月兎族で、生まれが空にある青い月なんだぴょん。でも……今日青い月に隕石が落ちたみたいで、お父さんとお母さんが、とても心配なんだぴょん」
兎娘は眼に涙をためながら独白する。俺は心当たりしか胸にはなく、あー、うん。えーっと、あー、ぐむむむむ。それは俺が勢いでやった。今はスマンカッタと反省してる。などと言い出すわけには行かずに、俺は自分がしでかした事の収拾をどうしようかと本気で悩むのであった。
俺の前に座っている超絶セクシーな兎娘の両親は、なんと俺が星砕きしてしまった青い月に住んでいるらしい。もしかするとこの超絶セクシーな兎娘は天涯孤独な身になってしまうのかもしれないと、そして売られて奴隷のような扱いを受けて慰み者にされてしまう。そんな未来が俺の脳にリアルに描かれた。
それはマズイ。やはりここは俺が天涯孤独となってしまった超絶セクシーな兎娘の身元受入人になって、借金の返済を完了させるまで、俺があんな事やこんな事を手ほどきしてあげる必要がある。
俺の超絶責任感が光り輝き、そのプランを実行しようと動き始める!!
「それは大変だ。だが安心すると良い。俺が何とかしてあげよう。丁度国王から屋敷ももらった事だし、万が一の場合は、うちのメイドとして働けばいいさ。」
俺は金髪イケメン勇者の口調を真似をして安心させるように語り掛ける。超絶セクシーな兎娘を幸せにしたい気持ちに嘘偽りはないからな!!
何か片目マッチョが胡散臭そうな目で俺を見ているのが凄い気になって殺したくなるのだが、ココは大人の俺がそんな視線を華麗にスルーして、余裕のある大人の対応をするだけだ。
「え…えっと…?」
超絶セクシーな兎娘は戸惑った表情で声を上げる。
「いいのさ。心配は要らないよ」
まるで歯が光るような笑顔と台詞で決めポーズをとって微笑みかける。
「私は旦那さんがいるんだぴょん」
バシンッッッ!!
俺は思わず立ち上がって、オシボリを床に投げ捨ててしまった!!ふざけるな!!こんな!こんな!!こんなにも可愛い娘を!!既にGetしているなどと!!超・う・ら・や・ま・し・ぃ!!!
「オォォォォォォオォォォォォォ!!!」
俺は慟哭の叫びを響かせながら床を転がりまくる。やるせない怒り、やるせない悲しみ、やるせない現実!ソレが一斉に俺を襲ってきて絶望へと突き落とす。
両親が亡くなるかも知れない誰が起こしたかもわからない訳ではない天災を支えてあげるといった吊橋効果のイベントがぁぁぁぁ!
そんな風に俺が転がっていると、獣人娘専門出会い系サロンの俺たちがいる部屋が扉が荒々しく開かれて、この国の騎士達が流れ込んでくる。その騎士達の中に完全武装した兎娘が三人いる。
一人は桃色の髪をした身長130cmくらいの大きくクリクリした目を持っている兎娘。小さいくせに胸のボリュームは女神級だ!何あの子?超絶セクシー兎幼娘!ツボなんですが!!
一人は青色の髪をした身長160cmくらいのクールな目をした兎娘。この娘も凶悪な胸の大きさだ。
最後の一人は緑色の髪をした身長170cmぐらいの優しそうな垂れ目の兎娘。ギガンテックマグナムな胸の大きさを持つ。
ちなみに大きさの関係は、凶悪 < ギガンテックマグナム < 女神 である。
この国の騎士達は何故か3人の兎娘達の指示で動いているように見える。何だ?魅了の魔法でも掛かっているのか?
「あの男から感じるのじゃ!」
桃髪の超絶セクシー兎幼娘が俺を指差して鋭く叫ぶと、周りの鬱陶しい騎士達が俺の周りに群がって拘束しようとする。感じるって何だ?あぁ!!運命の赤い糸かっ!!
そもそも俺は魔王を倒し、この国を救った英雄だぞっ!!ちやほやされても拘束される所以はない!!
そう思った俺は騎士達の拘束を華麗に躱し……きれる訳もなく、アッサリつかまってしまう。そりゃ俺個人の力なんて素人に毛が生えたようなものだからな!
騎士達に捕まえられた俺は、桃髪の超絶セクシー兎幼娘達の前に後ろ手に縛られて押し出される。
「お前が我が国に破滅と混乱を巻き起こした邪神じゃな?」
超絶セクシー兎幼娘が訳のわからない質問をしてくる。俺は邪神なんてたいそうなものじゃない。ちょっとだけ贈答できるだけの男だ。
「誰の何の事を言っているかわからないが、俺と付き合ってくれ!!」
桃髪の超絶セクシー兎幼娘に一目ぼれをした俺は、断崖絶壁から飛び降りる気持ちで告白する。すると超絶セクシー兎幼娘はやけに冷めた鋭い目で俺を一瞥すると、連れて行けと命令する。
俺はそのままズルズルと騎士達に引っ立てられると、王宮の地下にある地下牢にぶち込まれる。
「何?意味わかんないんですけど」
俺は頭に猛烈にクエスチョンマークを付けながら疑問に思っていると、やがて性格の悪そうな大柄の鎧男がやってくる。
ソイツは最初に王宮に来たときに会話をした全身鎧のオッサンで、やけに嬉しそうな顔で俺の罪状を読み上げる。
「邪神の月送り、死刑!!」
曰く、長年友好的に国交を温めていた青の月にある兎帝国を徹底的に破壊した邪神がいるらしい。その邪神を捕まえた上、月にある兎帝国に連れて行き死刑を与えるらしい。
というか普通邪神なんて捕まえられないと思うんだけど。
兎帝国の月兎騎士団の団長と副団長と騎士長が直々にこの国にやってきて国王に、人に憑依した邪神がいると告げたようだ。国王もそんな危険な人物などは連れて行ってもらって構わんと、自由にするように伝えたらしい。
というかなんで俺が邪神判定されているのか非常に不思議だ。悪い事など何一つしていないのに。色々な疑問が頭の中を駆け回っていて、その気になれば逃げることも可能なのだが、状況もわからないし、じたばたしても始まらない。
それに聞いた話によると青の月に住む月兎族は女性しか生まれず、青の月には兎娘が山ほどいるらしい。俺は邪神ではないから冤罪ではあるが、兎娘に死ぬほど興味があるので、とりあえず青い月に向かう事を喜んでいるのだった。
それに一緒に行けば桃髪の超絶セクシー兎幼娘をGetできる可能性があるしな!!
俺が青い月に連行される事を快く承知した後、小太りの小さいのが、ナイスバディに抱えられて地下牢にやってくる。
「何と邪神に憑依された人間とは『異界渡り』殿であったか」
ナイスバディの胸の下から声がする。頭にあんな大きい柔らかいものを押し付けられているなんて、なんて幸せなヤツなんだ!と嫉妬を覚える。
「『異界渡り』殿の功績は大なりじゃ。被害なく三つ首狼、そして魔王を滅ぼしてくれたのは、全てそなたのおかげじゃ。ここは余が釈明を……」
「うるさい黙れ。俺の夢を阻むものは国王といえど許さん!!」
この小さくて丸い王様。いうなれば玉様だな。この玉様が戯けた事を抜かしやがる。俺の巨大夢である『ドキッ!巨乳巨尻だらけの月面モフモフ兎娘ハーレム大会』を邪魔しやがろうとは!!俺は絶対に青い月に行くのだ!!
玉様は吃驚した顔をして俺を見やがる。そんなナイスバディの嫁がいれば、俺の夢などうんこの餌ぐらいにしか思ってないのだろうがな!!
俺は牢屋の中で堂々とドヤ顔をしながら、青い月に思いを馳せていた。玉様は諦めた顔をすると、「仮に戻ってこれた時のために屋敷は整備しておくぞよ」と言って去っていった。
あぁ、そうか。そういえば屋敷をもらったんだった。青い月の兎帝国で、無事伴侶をゲットしたら連れてこようと、俺は胸に刻むのであった。
それから数刻経つと騎士達がやってきて俺を牢から引きずり出そうとするが、俺は断固反対する。
「貴様!了承したではないかっ!!」
声を荒げ、剣を抜いて脅してくる騎士達。俺はそんな脅しには屈さない。騎士が振り上げた剣の横っ腹に触れると贈答の能力で、隣の牢屋にとらわれている囚人達に剣を贈答する。
騎士が来れば来る程に、周りの囚人へ武器が支給されてしまい地下牢は大混乱になる。鎧を着ているが徒手空拳の騎士と、武器を持ってはいるが布の服しか着ていない囚人。拮抗したいい勝負になっている。俺は他人事のようにその囚人大脱走劇のイベントを見ていると、全身鎧のオッサンが何事かとやってくる。
全身鎧のオッサンはこの惨状を見て、俺のせいだと断言すると、剣を抜いて斬りかかってくる。流石に騎士団を束ねていそうな雰囲気を持っているだけあって、俺が簡単に剣に触れる事はできなさそうだ。
このまま戦っていても、いずれ避けきれなくなって致命的な一撃を受けてしまうだろう。俺はそうなる前に一計を案じる。
全身鎧のオッサンが力強く鋭い振り降ろしを放とうとした瞬間!顔を抑えてもんどりを打って転がりまわる!!
「いたい!いたい!いたい!!鼻が!鼻が!痛いぞぉぉぉぉぉぉ!!」
オッサンの鼻には牛のように金属の輪が鼻の中央を貫通しており、貫通した所からドバドバと血が流れ出している。その金属の輪はどう見ても手錠の鎖だ。
そう俺は手錠の鎖に触れて、鎖の一部分をオッサンの鼻に鼻ピアスを贈答したのだった。「俺は桃髪超絶セクシー兎幼娘が迎えに来たら気持ちよく出るよー」
おっさんは鼻を押さえながら息も絶え絶えに俺の捨て台詞に悪態をつきながら地下牢から出て行った。
俺は再度手を頭の後ろで組んだまま、桃髪超絶セクシー兎幼娘が来るのを待つ。
しばらくまっていると、超絶ナイスバディ兎娘が3人でやってくる。
「駄々こねて出てこないと聞いているが、どういうつもりじゃ?」
俺の様子を見るなり桃髪超絶セクシー兎幼娘が咎めるような視線で俺に聞いてくる。そんな美女にそういう風に言われるとドキドキしちまうぜ。
「我らも早く月に帰りたいのじゃ。さっさと出てくるがよい」
桃髪超絶セクシー兎幼娘の指示通り、俺はアッサリ牢から出てくる。兎娘達は苦笑いを浮かべながら俺を先導し、奥のほうへ進んでいく。
進んだ突き当りには頑丈で重そうな鉄の扉があり、扉には様々な模様が描かれている。もっぱら青の月と赤のつきの戦いみたいだけど。
その扉を開けると、床に巨大な魔方陣が設置されており、今も青く発光している。
「その魔法陣の中に入るのじゃ」
俺は桃髪超絶セクシー兎幼娘の言うとおりに渋々入る。他が入ったのを確認すると身長160cmくらいのクールな目をした兎娘が魔法を起動する。
魔法陣の輝きがどんどん強くなり、やがて目が焼けるような強い光が発生すると、俺は城の地下から、まるでどこかわからない草原の中の神殿に転送されていた。
草原といったが、隕石が通ったと見られる箇所は全て焼け焦げていて、隕石の衝突の凄さを物語っている。
俺は桃髪超絶セクシー兎幼娘の案内に任せて、隕石は命中してなさそうだが、既にボロボロになっている都市に向かう事にしたのだった。
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何処でも誰にでもプレゼントできるというクズ能力で異世界を成り上がります ~ 荒唐無稽なプレゼンター 連載版 ~
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