「なろうテンプレ」は言い訳の言葉か
最近の主流は、主人公最強というよりも主人公がとにかく活躍すればいいって流れだと思う。
そしてその主人公には不遇系のおっさんが多くなってきた。
ここまでの流れと、その共通点を考えてみると「なろうテンプレ」の骨が見えてくるんじゃないだろうか?
私の考える「なろうテンプレの骨」は、
・ とにかく主人公が大活躍
・ 主人公は不遇であり何らかの不幸を前提としている
・ 勧善懲悪
である。
主人公が大活躍と言うのは、「主人公最強」「俺TUEEE」「転生・努力チート」「NAISEI」などがその代表格。
不遇や不幸というのは「イジメられっ子」「ネトラレ男」「パーティから追放」「不遇職」「トラック転生」「悪役令嬢(婚約破棄)」「残り物スキル」「残り物(巻き込まれ)勇者」などかな。
最後の勧善懲悪については「ざまぁ」である。
これらについて、細かい説明は要らないだろう。
「なろうテンプレ」を知る人なら普通に触れているはずだ。
しかし、こういった要素を見て思うのは、「なろうテンプレ」とは結局物語の基本構想に従っているだけだという事だ。
どこにでもある小説指南の、ありふれた方法論だ。
奇を衒ったものではなく、物語の王道・正道と言って差し支えない内容なのだ。
私が思うに、異世界がクローズアップされているものの、「なろう」の読者は面白ければテンプレから外れようがちゃんと読んでくれるものだと思う。
結局は「面白い」か「面白くない」だけである。
読まれないのはテンプレだからではなく、面白くないからだ。
「テンプレじゃないから読まれない」、そんな言い訳を我々作者は口にしてはいけない。
実力が、面白さが足りないから読まれないだけなのだ。
「なろうテンプレ」は言い訳の為の言葉でしかない。
私達作者は、自分なりに面白い小説を考え続けるべきだろう。
チーレムは、ですか?
ああ、ハーレムの事ですね。
ただの萌え文化ですが何か?
あれは、「天地無用!(20年以上前のアニメ化したラノベ)」から続く、なろう以前の文化ですよね?
「なろうテンプレ」なんて小さい括りで考える方が間違っていると思いますよ。