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第6話

言うところの、朝の8時頃に目が覚めた。第一世界〜第五世界までの暦は、地球と変わらない。一日二十四時間三百六十五日で、月三十日である。


そんなことで、目が覚めた悟は、顔を洗った後に訓練場に行き、箕島流の型を一通り確認した後、ルシフェルを取り出し、剣心を綺麗に拭き取るなど、かつてのルーティーンをこなすと、ふと誰かがこちらを見ていることに気がついた。


「そこで、見ているの誰だ?早く出てこい」


訓練場の入り口から、現れたのは、悟と歳の変わらなさそうな女の子だった。金髪のロングの髪に、すらっと伸びた白い腕と白い足。ドレスのような、服装をしており、胸元には絶壁が存在している。しばらく、悟を見つめると意を決したように、話しかけた。


「少しいい……「断る!」ちょっと!まだ何も言っていないでしょうが!いいから少し話を聞きなさい。私を誰だと思っているの?」


「誰って、王女だろ?だって、ルーラに似ているし。違うか?てか、まず名のれよ。」


悟は何を言っているんだ?こっちは忙しんだけど?とでもいいたげな表情で王女を見つめた。


「私の名前は、アシュリー=オルティアです。アシューとお呼びください。これでいいかしら?」


しぶしぶと言う感じでアシュリーは名乗った。


「問題ない。ところでアシュー、何の用だ?」


「私を弟子にして欲しいのです。私は、選抜大会で勝たなくてはいけません。そこで力をつけようと思っていたところに、あなたのような伝説の存在に出会ったのです。私は、これ以上私たちの世界が馬鹿にされるのは我慢できないのです。ですから、お願いします。あなたが私の体を望むのならば、差し出しますし、あなたの願いをなるべく叶えると宣言します。だから、私を弟子にしてください!」


アシュリーの話とは、アシュリー自身の切ない願いだった。悟は、昨日使った、嘘を見抜く結界を張ると、アシュリーが本心からこの世界の事を、祈っているのか確かめた。


「白か……」


その結果、それはアシュリーの本心だった。アシュリーは心の底から、オルティアの現状に頭を悩ませていた。父である国王ルーラは、第五世界最強の戦士である。しかし、選抜大会のルール上、国王は参戦することが出来なかった。なら、父の血を引く自分が戦い、他の世界を見返すことがしたかったのだ。


悟は自分の過去のことと重ね合わせていた。転移してきて、すぐに自分の力のなさは呪った。だからこそ、色々なことをしてきたし、強くなるために、大切な仲間を守るための力を得るために、ある人物に弟子入りもした。なので、アシュリーの願いには心を打たれた。悟も結界を使わずとも、国王と同じように、人を見抜く力はある。それもまた、アシュリーの心の願いを悟に伝えていた。


「アシュー……お前が本当に強くなりたいのなら、手を貸さないこともない。」


「ッ!なら!いいの「ただし!」」


「強くなりたいのならば、死ぬような目に合うかもしれないし、最悪死ぬかもしれん。俺がいる限りそれはないと思うが、万が一のこともある。そうなった時に、俺は責任を負わない。修行も死んだ方がマシと思うようなものを行うつもりだ。それでもいいなら、お前を弟子にすることを許可する。」


「覚悟はとうにできています。私を強くしてください。お願いします!師匠!」


アシュリーの本当の覚悟に悟は、笑みを浮かべ、手を差し出した。アシュリーは、それを嬉しそうに手を取り、これからのことに思いをはせるのであった。




悟は、自主練を終え、アシュリーを連れて少し遅い朝食を食べに行った。すると、広い食堂に国王と、王妃?みたいな人に、王子っぽい人2人に、オルガとアイリスがいた。


「おぉ。待っていたぞ悟!一緒に朝食をとろうではないか!その前に、こいつらを紹介しておこう。俺の右隣りにいるのが、俺の妻になるアイシャだ。そして、その横にいるのが、俺の息子で第一王子のシグルドと、第二王子のスクルドだ。よろしくしてやってくれ。」


王妃は、アシュリーにそっくりだった。唯一違うのは、胸が絶壁ではないこと。むしろ逆の巨乳の部類に入る方だ。第一王子のシグルドは、体の線が細かった。武人というよりは、文官と言った方がいいかもしれない。第二王子のスクルドは、シグルドと違って、悟から見ればまだまだだが、鍛え抜かれた体にその身に纏う雰囲気は、父である国王の持つものに近いものを着ていた。


(へ〜。中々いいやついるじゃないか。なんで、こいつがいて、負けるんだ?)と不思議に思っている悟だった。


「以外と子供少ないんだな。もっとハッスルしてて、多いのかと思っていた。」


悟が笑いながら冗談を飛ばすと、


「いえいえ。こんな体ですからね。今でも夜はハッスルしてますゎ。それは、もぉ、寝かせてもらいないほどに。」


と王妃が冗談を飛ばし返し、


「ちょっ!アイシャ!子供がいる前でそんなこと言うなよ!」


と国王が慌てた顔で訂正すると、


「冗談にきまっているだろ?」


と悟が真面目な顔をして言い返す。そうして、悟と王妃は顔を合わせ一つ頷くと、


「「チョロいな(ですわ)」」


と声を揃えて言い放った。悟と王妃は、お互いの息がピッタリなことを確認し笑いあった。


「そうだ。話は変わるがルーラ。お前の娘のアシューを弟子にもらった。死ぬほど強くするから、死んでも大丈夫なように、覚悟しとけよ。」


途端に莫大な魔力と殺気が広がった。もちろん、中心は国王だ。


「おい。なんの冗談だ。アシューを弟子にもらっただと?アシューに戦える力はない。いくらお前でもそれを許すことは出来ない。」


「はぁー。父であり、この世界の王でもあるお前が娘の力を知らないとはな。見当違いだったか。俺の人を見る目も腐ったものな。」


悟も魔力を解放する。しかし、それは国王のものとは、比べ物にならないほどだ。四年前に最強と謳われていた男の魔力だ。しかも、二度目の転移後に、今までの戦闘でも出したことのないほどの魔力を放出した。


「これでも、まだ俺を信じられないか?ルーラ。それと、第二王子のスクルドももらっていくぞ。鍛えれば、オルティアはもっと強くなる。」


「それをして、お前に、悟になんのメリットがある?」


国王は立っていることすら、危うかったが、王妃とスクルドやオルガに支えてもらって、辛うじて立っていた。


「俺の目的は、ただ一つ。この世界を強くすることだ。それが、俺を呼び出した、ミカの願いだ。俺はその願いを叶えたい。以上だ。」


他のメンバーは、悟の言うミカのことは、わかっていなかったが、ルーラは直観でこの男に賭けてみるべきなのかもしれない、と思うと


「お前なら、この世界を強く、他世界を見返すことは出来るのか?」


「もちろんだ。まぁ、死ぬような目にあってもらうが。ついてこられたなら、神級のやつらになら、負けないようにしてやる。十二神級は、別だかな。」


「なら、頼む。」


随分とあっさりな返事に悟は驚いた。


「意外だと思ったか?元々俺もお前にこいつらのことを頼もうと思っていたんだよ。こいつらの才能は、俺なんかを軽く超えている。俺がこいつらにしてやれることも少ない。だから頼む!こいつらをお前に預ける。強くしてやってくれ。」


「任せろ。」


国王の言葉に力強く頷いて、穏やかな笑みを浮かべた。



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