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吸血姫は薔薇色の夢をみる  作者: 佐崎 一路
第四章 帝国の混迷
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キャラクター紹介

とりあえず新章に入る前にキャラクターの整理をしてみました。

今回はインペリアル・クリムゾンの面々です。

時間があれば随時追加予定です。

真紅帝国インペリアル・クリムゾン


緋雪(ひゆき):吸血姫(神祖)

 真紅帝国インペリアル・クリムゾン国主。通称『姫』『姫陛下』『薔薇の姫陛下』。ゲーム時代の特別称号は『天嬢典雅(てんじょうてんが)』。

 単純なHP/MPではさほど強力ではないが、1VS1ならかなり上位のモンスターとも対等に戦える。

 スピードとコントロール重視の非力・紙装甲剣士(剣聖)及び蘇生可能スキルを持つこの世界唯一の聖女でもある。

 ※もともと『E・H・O』エターナル・ホライゾン・オンラインでは回復職がかなり不遇なマゾ職であり、聖職者はVIT(生命力)がガックリ下がるうえ、治癒の実績による経験値でしかスキルレベル上がらず、回復はともかく蘇生を行えるにはその上で『聖者・聖女』までスキルカンストしないと不可能なため途中で挫折するのが普通。そもそも蘇生は街の聖堂へ行って一定の寄進(中級者なら余裕の金額)をすればデスペナルティなしで可能で、5%のデスペナルティを覚悟すればセーブポイントでの復活も可能(Lv20以下はデスペナなし)。また、どうしても切羽詰った時は課金アイテムの蘇生薬(1個500円)を購入できたのでさほど需要がなかった。


 性格は『自分のものを奪う』相手には容赦しないが、『家族』と認めた相手にはけっこう手放しの庇護を与える。このあたりは生前の生い立ちから来る周囲が敵ばかり&家族に飢えていたアンバランスさによるものと思われる。口が悪くて毒舌家だが、そこらへんも理論武装して身を守る棘のようなもの。本来はかなり甘くて弱い性格である。

 外見は黒髪、緋瞳、白い肌の10代前半の美少女。ちなみに設定年齢は13歳で、143cm、34kg、BWH=74・50・76だったが、最近なぜか微妙に成長している。精神的な部分が関与していると思われるが不明。


 なお、プレーヤーとその他の従魔の違いは、戦闘能力の切り替えが可能か否かによる。従魔が常に全開フリーザ状態なのに比べ、プレーヤーは日常生活を送る上では見た目どおりの腕力しかだせないが(なので緋雪も普通はフィオレと腕相撲してどっこいくらい)、任意に切り替えが可能でありその際には通常の肉体がそのまま強化された形になる。だいたい平均して腕力で15~16倍、平均速度は時速200km程度。

 緋雪は腕力は平均以下だが、脚力が飛び抜けて高く瞬間的には音速を超える。

 HPは文字通り生命力だが「どれだけ死ににくいか」であり、肉体強度とは関係がないので痛みはそのままダイレクトに感じる。そのため、どれだけ痛みに耐えられるかの最後は根性勝負になる。心が折れると肉体強度も急速に落ちる。


 余談だが従魔との合身時には当初、緋雪が予想していた全能力のブーストはなく、基本能力や肉体強度は変わらず、HPとMP、それに従魔の持つ属性耐性だけ上乗せされる結果であった。このためプレーヤーにとってはお得だが、従魔にとってはデメリット(憑依主が死ぬと従魔も死ぬ)ばかりの従魔合身だが、当然、真紅帝国インペリアル・クリムゾンの全従魔は緋雪のために喜んで死ぬ覚悟である。



天涯(てんがい)黄金龍(ナーガ・ラージャ)

 四凶天王の筆頭で実質的に真紅帝国インペリアル・クリムゾンの宰相にあたる。

 また実力でも全従魔中最強である。

 本体は全長220メートルのドラゴンだが、通常はタキシード姿の美青年(外見20歳ほど)として緋雪の傍にいる。人間形態→龍人形態→龍形態と変身することで、戦闘力も各段に向上する。

 得意技は全身から降り注がせる雷撃であり、かつてはプレーヤー数百人を屠った実績がある。

 必殺技は三千兆電子(エレクトロンボルト)を超える電磁ビーム・崩滅放電咆哮ラグナ・スプライト・ブレス他多数。

 性格は謹厳実直。姫様至上主義。



命都(みこと)熾天使(セラフィム)

 四凶天王の№2で、3対6翼の羽を持つ唯一の天使で、通常はメイド服を着て緋雪の傍らに侍る銀髪の美少女(外見17~18歳)。

 天涯が不在な際には代わりに取り仕切る。また緋雪の近衛ともいうべき親衛隊の総隊長でもある。

 治癒能力に関しては死者の蘇生ができないことを除けば、聖女である緋雪と同程度の能力を持っている(MPの高さから言えば遥かに上)。

 従魔としてはほとんど最初期から緋雪の傍にいるため、人望としては天涯よりも上であり、天涯が同僚で唯一頭が上がらない人物でもある。

 基本は武闘派ばかりの真紅帝国インペリアル・クリムゾンにおいては、かなり常識人ではある。



空穂(うつほ):白面金毛九尾の狐

 四凶天王の一人で女性。本体は(尻尾は別にして)全長50メートルを越える九尾の狐であるが、通常は金髪で巫女服を着た婀娜な美女(外見23~24歳)。

 神獣であり、他の魔獣や聖獣、霊獣などの頭領でもある。

 武器を兼用している鉄扇で口元を隠すのを癖としている。

 闇以外の全属性攻撃と耐性を持っているため、闇属性以外のすべての敵に対して優位に立つことができるオールラウンダー。

 9本の尻尾はそれぞれ「光」「地」「雷」「風」「水」「火」「木」「月」「幻」の力を持っている。ある意味らぽっくの天敵。

 性格は享楽的かつ攻撃的で、緋雪はけっこう苦手。



刻耀(こくよう):暗黒騎士

 四凶天王の一人で男性。常に全身鎧の漆黒の鎧冑と長槍、戦闘時には大盾を装備する。

 城内にいる死霊騎士や首なし騎士など不死族で作る騎士団の団長でもある。

 闇属性の騎士でありそのため光以外の全属性に対して優位に立つ。このため肉弾正面戦闘では四凶天王最強でもある。

 特に防御能力は天下一品であり、ゲーム時代は主に緋雪の盾役として活躍した。

 特殊能力として影移動があり、影があるところであれば一瞬で移動できる。

 性格は寡黙であり(喋れないわけではない)、常に緋雪の剣であることを心がけている。


 ちなみに四凶天王は緋雪がゲーム時代にもっとも多く信頼して使った従魔なため、その後も国内において重臣という立場になった。



斑鳩(いかるが):ヨグ=ソトース

 十三魔将軍の筆頭。実力的には天涯に次ぐ№2。

 中心部に巨大な単眼を持ち、身体の各所から触手を生やした全長70mを越える光り輝く多面結晶体。通常は位相空間にいて分身のウムル・アト=タウィル(ベールを被った白髪黒人の美青年)を使って会話などを行う。

 十三魔将軍は各々がLv110以上で、限界値がLv99であるプレーヤーよりも上のものばかりで構成されている。ちなみに斑鳩はLv150。

 十三魔将軍は各々が第一軍から第十二軍までの文字通り将軍であり、これらは空中庭園を時計のように12分割した防衛空域を受け持ち配備されている。斑鳩は全軍指令であり直営の部下は各軍に均等に割り振られている。

 得意技は各種ビーム攻撃。必殺技は敵を空間ごと破壊する次元断層斬ディメンジョン・スラッシュ他歪空間バリアーなど。

 天涯を密かにライバル視しているが、普段は紳士的に接している。

 かつてらぽっくに単体で敗れたが、それ以前に100回近く彼を倒しているので、勝率1%のマグレ負けに等しい。



出雲(いずも):アザゼル

 十三魔将軍の№2で実力的にも斑鳩に匹敵するLv145。

 外見は漆黒の七首の蛇とも見える巨大な暗黒銀河のような回転する闇で、諜報部隊の隊長でもある。

 攻撃方法は重力破砕波やダーク・マターを吐き出す暗黒ブレス。

 名前だけでまだ未登場。



白夜(びゃくや):ハヌマーン

 十三魔将軍の一人で、頭に宝冠を被った巨大な三面六臂の白猿(大きさは伸縮自在)。

 3つの顔はそれぞれ時間加速・時間停止・時間後退(ほんの数秒だが)の能力を持つ。風属性で速度と風術は天下一品。また再生能力も高く、頭を砕かれようが半身を吹っ飛ばされようがHPがある限り即座に再生し、またHPの自動回復スキルも持っている。

 性格は奔放で快活。そのため天涯とは馬が合わない。


 

周参(すさ):ゲイザー

 七禍星獣(しちかせいじゅう)№3にして筆頭。

 触手と翼を持った単眼の怪物『見つめる者』『観察者』の異名を持つ。

 一般的な魔法の他、邪眼を用い、石化や睡眠、精神支配などを行う。

 また『分身体』を作り多方面の情報を収集する他、『分身体』自身を爆弾として使う。


 なお七禍星獣は一般MOBの中にランダムで存在する特殊(レア)個体。

 これを課金アイテムで強化した結果、さらにランダムでスキルが付加されたり強化されたりした偶然生まれた超特殊(レア)個体。

 能力的にはフィールドボスをも凌ぐ面があるが、基礎能力の面で十三魔将軍にはやはり及ばない。

 別名ナンバーズとも呼ばれ、本来は№1~№9まで名前に数字が振られていたが、№1と№2は七禍星獣への入団を拒んだため、№3の周参から始まる。

 七禍星獣の担当区域は空中庭園外縁部から先になるため、事実上の国境警備隊であり、最前線の実行部隊となる。



蔵肆(くらし):翼虎

 七禍星獣(しちかせいじゅう)№4。

 全長(尻尾を含めない)13mの巨大な虎(ちなみに虎が翼を持つというのは、「鬼に金棒」と同じ意味)。風術を得意として、空気を足場にアクロバッティブな動きを行う。

 得意技は、手足の爪にまとい付かせた風刃(ウインド・カッター)及び竜巻刃(トルネード・カッター)、口から放つ超高密度に圧縮された空気の弾丸虎咆(ハウリング)、風の防御壁超音速気流(ジェットストリーム)。必殺技は圧縮した空気を叩きつける風気爆裂(エア・バースト)

 性格は無邪気で呑気。



九重(ここのえ)鬼眼大僧正(きがんだいそうじょう)

 七禍星獣(しちかせいじゅう)№9。

 見た目は3眼の僧侶。戦闘能力では七禍星獣の中でもかなり低いが、本来は支援要員である。

 髑髏と背骨でできたような杖(飢魂杖)を持ち、アンデッドをその場で無限召喚できる。

 直接戦闘力では、精神衝撃波(サイコソニック)を使用する、これは防御無効攻撃であるが射程が短いのと相手の精神力の強弱で当たり判定が大きいという欠点がある。

 直接戦闘に関係ないところでは、死者を呼び出して話を聞く死霊交感が使える(相手とのレベル差によって難しくなる)。



壱岐(いき)魔剣犬(ソードドック)

 本来は九禍星獣(くかせいじゅう)№1となる予定だったが、辞退したため現在は一兵卒である。

 外見は2.5mの直立した黒犬で、全身から1mを越える湾曲した剣が生えている(戦闘時は最大4mまで伸ばすことが可能)。

 戦闘方法は、四足で高速で移動して全身の剣で敵を切り刻む。

 緋雪がゲーム時に最初に従魔にし名前をつけた(名称変更はゲーム内でネーム首輪を購入しないと不可能)通常のMob。初心者用のペット進化薬で2段階目までは進化成功したが、3段階目で2連続失敗した。

 本人はそのことを恥じているが、もっとも古参で初心者だった緋雪を守っていたことが誇りでもある。



双樹(そうじゅ)緑葉人(グリーンマン)

 本来は九禍星獣(くかせいじゅう)№2となる予定だったが、辞退したため現在は一兵卒である。

 外見は3mのサボテンで、髪の毛の代わりに蔦が生えている。

 戦闘時は大地に根を張り、養分や水、魔力を吸い上げて、巨大化する(場所によって大きさは10~40mと変化する)。体内で植物性の毒を生成して、口から霧状に吐いたり、地下から根を槍のように尖らせて刺し貫きそこから毒を注いだり、さらに毒針を飛ばしたりする。

 緋雪が2番目に従魔にした通常のMob。壱岐同様、2段階目までは進化に成功したが、3段階目で失敗した。



零璃(あまり):水の最上位精霊

 七禍星獣の№0。

 外見はトーガをまとった、全身が赤い氷の彫像のような少女。

 HPが少なく、攻撃能力に乏しいため七禍星獣の番号外になってはいるが、立場的には同等である。

 徹底的に緋雪のサポートのみに特化しているため、普段は表に出ることは滅多にない(緋雪以外の命令は例え天涯であろうと無視する)。

 感情の起伏が平坦だが、緋雪に対する一途さではある意味最強(同じ従魔であっても仲間意識は一切ない)。



凱陣(がいじん):オークキング

 全長4mのイボイノシシな顔をしたオーク。元はウィスの森のフィールドボス。現在は真紅帝国インペリアル・クリムゾンの城下町商店街でトンコツラーメン屋『豚骨大王』を開いている(美味)。

 得意技はオーク召喚で、ほぼ無尽蔵にオーク兵を召喚できる。

 ちなみに商店街の店主はフィールドボスクラスがゴロゴロしているとのこと。

 ちょくちょく緋雪も顔を出してラーメンを食べたり相談事をしたりしている。熱血漢。



稀人(まろうど):吸血鬼(眷属)

 緋雪が自分の血を与えた眷属。親になる緋雪が神祖であったため、通常の吸血鬼よりもかなり高位の能力を持ち、太陽の下でも人間だった当事程度の力は出せる。

 ちなみに緋雪は一見完全に太陽を克服しているようだが、陽光下ではHP・MPの回復が遅れ、能力値にもマイナス補正がかかっている。

 元はアミティア王国の第三王子アシル・クロード・アミティアであり、Sランク冒険者でもあった剣豪。

 得意技は肉体強化で、当事のレベルはおよそ56くらい(この世界の人間の上限値は獣王のLv70と見られる)。現在は限界突破してLv76くらいになっている。



● 親衛隊

 命都の直営部隊。構成は様々な種族であるが、現在登場しているのは、権天使(プリンシパリティ)の『椿(つばき)』、『(えのき)』、『(ひさぎ)』、『(ひいらぎ)』の四季姉妹。

 得意技は超高高度から落下しながら聖槍(スピア)を投げつけるエンジェル・フォール。

 もちろん他にも(ゆず)とか(さくら)とかいっぱいいます。(もみじ)(かえで)の双子の姉妹がいて、ゲーム当時(かえで)はらぽっくさんに譲られて、残された(もみじ)を恨んでいるとか(種類は同じでも切れ込みが5つあるのを(もみじ)といい、3つのものを(かえで)と言って(もみじ)の方が上に見られるので、どうでもいい自分を手放したんだと)裏設定を考えたりもしましたけど、多分使わないんでしょうね。

十三魔将軍とかけっこう抜けてますね(壱岐とか双樹とか凱陣が出張りすぎで)。

こちらについてはこーいうのが!というご要望があればぜひお願いいたします。

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