表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

第5話



午後6時


30分位前に佐川が帰り、たった今妹の遥が部活から帰ってきた。

因みに遥はテニス部に所属している。


遥は台所に向かい冷蔵庫を開けながら、「今夜何食べたい?」と、聞いてきた。

「カレー食いたい。」


「カレールー無しのカレーなるけどいい?」


「それはカレーとは言わないと思うぞ。」


結局、遥の得意な親子丼になった。

北海道の方では、親子丼を頼むと鮭といくらの親子丼が出てくるらしいが、遥の作るのは鶏と卵の方だ。


料理は遥に任せて、俺は魔法の腕時計をいじっていた。

あの後、召喚するドラゴンの大きさは自由に変えられる事が分かった。

『メドゾック』って呪文も使えなくはないが、コントロールが難しいため、腕時計を使う事にした。


以上が、今日佐川と発見したことだ。


「光兄、ご飯出来たよ。」


後ろの台所から声がしたので、親子丼を持ってから椅子に座った。


「「いただきます。」」


箸で親子丼を口に運ぶ。

うまい。


遥の作る親子丼は、ファミレスのより断然うまい。


「そういえば遥に渡す物があった。」


「?(モグモグ)」


俺は、封筒からもう一つの黄色の腕時計を渡す。


「何これ?」


「今日、政府から国民全員に配布された、魔法を使うための腕時計。」


「???」


「まぁ、見てろよ。」


俺は、召喚のドラゴンを30センチ位に設定して呼び出した。

テーブルの上に魔方陣が現れて、小さい黒いドラゴンの黒龍が現れた。


「クギャアァァァァァァ!!」

なんか小さいとかわいい。

「何この子、可愛い☆」


遥も同じようだ。


「ねぇ、光兄どうやるの?」

遥が俺の黒龍に鶏肉を食べさせながら、心のを弾ませて聞いてくる。


「その腕時計の召喚を選んで、何か出てきて欲しい物を想像しながら『決定』を押すと、出てくる。」


説明し終わると、テーブルの上に魔方陣が現れた。

どうやら説明を聞きながら操作していたらしい。

何が現れるのかと、俺は魔方陣をじっと見つめていた。

そして、30センチ位の赤い鳥が現れた。


朱雀(すざく)!?」


「そうよ。」


遥が満面の笑みで手の甲を見せる。そこには赤い鳥刻印が入っていた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ