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第4話



結局、俺はパソコンをたちあげて、『魔法の腕時計』と検索した。


ピンポーン


玄関のベルが響き渡る。

ドアを開けてみると、赤い魔法の腕時計を着けた佐川が立っていた。


「俺の家にも届いていたぜ。」


佐川が時計を見せる。


「まぁ、そんなことより上がりなよ。」


「邪魔するZE☆」


「邪魔はするな。」


ちょっとしたジョークをかましながら、パソコンの前の椅子に腰かける。


「まず、説明書読むか。」


光輝は、パソコンで『魔法の腕時計説明書』と書かれたサイトにジャンプする。

~説明~


この腕時計は、全世界の人々全員に無料配布したものであり、魔法の粒子をコントロールするための装置であり、アメリカのハワイで開発されたものである。

魔法とは、科学の力で粒子の配列を変化させることによって発動するものである。

魔法を使うには、粒子の配列を設定する必要がある。

はじめから時計に導入されているものは、召喚・再生の2種類であり、個人のレベルによって異なる事がある。

魔法の追加は、学校や企業で配布された物や、インターネットでダウンロードして追加することができる。

~以上~



「・・・よくわかんねぇな。」

「まぁ、使ってみればいいんじゃない。」


そう言って、佐川が赤い腕時計から出現したホログラム型タッチパネルで、召喚を選択した。

すると、佐川の足元に魔方陣が現れて、日本酒が召喚された。


「・・・・・・酒?」


「じゃあ次は俺だな。」


俺が青い魔法の腕時計を起動して、現れたホログラムの召喚を選択した。


俺の足元に魔方陣が現れて、全長2メートルほどのドラゴンが召喚された。


「グオォォォォオオオ!!」


「「ギャァァァァアア!!」」


二人で絶叫しながら腰を抜かした。

しかし、襲ってくる気配もなく、ただ俺の顔をみるだけだ。


「何で襲ってこないんだ?」

「お前が召喚者だからじゃないか?」


クイクイ。


俺が召喚したドラゴンが、俺の右腕に頭を触れる。

見ると、ドラゴンの形をした刻印の様なものがついていた。


「何これ?」


何か分かるかもしれないと、ホログラムを見ると『契約成立しました』という文字と共に、メニューにドラゴン召喚が追加されていた。


「おい光輝、どうやったらそんな奴召喚できるんだ?」


「なんか、ドラゴン召喚したいな~って思ったら、出てきた。」


「マジで!!俺もやってみよ。」


佐川が先ほど召喚した日本酒を冷蔵庫にいれてから、ホログラムの召喚を選んだ。


「召喚!!」


足元の魔方陣から出てきたのは、「グギャアァァァァァァ!!(雄叫び)」全長30メートルほどのリヴァイアサンだ。

それと同時に、佐川の右の手の甲に、リヴァイアサンの刻印が刻まれた。


「出来た~~~~~~♪」


佐川が嬉しさのあまり舞い上がる。

そして俺はふと思う。


「狭い。」


「しまうか。」


俺と佐川が召喚を取り消すと、リヴァイアサンと俺の黒いドラゴンが消えた。



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